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緑黄色野菜の王様と言われる「ほうれんそう」の原産地は西アジアで、
波稜とはペルシャを意味し、ペルシャで栽培が始まりその後東西に
伝播した。ヨーロッパへ伝播しオランダで品種改良が進み丸葉となった「西洋種」と、東方の中国に伝播し、葉に切れ込みのある剣葉の「東洋種」の2種に大きく分類される。日本には東洋種が渡来し、
元禄時代の
井原西鶴の「
浮世草子」に「ほうれんそうのおひたし」として登場している。西洋種は幕末から明治時代にかけ伝来し、現在は両者の交配種であるF1品種(一代雑種)が主流となっている。また、生食用に品種改良されたあくの少ないサラダほうれんそうなども流通している。