

ホーム > 野菜 > 野菜の情報 > はくさいのあれこれ~冬のホッとな食卓に欠かせない「はくさい」~

はくさいは、日本の冬の食卓に欠かせない野菜であるが、意外にも日本での栽培の歴史は比較的浅く、本格的に日本へ渡ってきたのは、明治8(1875)年、勧業寮出張所(現在の新宿御苑)で試作されたのが始まりとされる。その後、明治27~28年の日清戦争を機に兵士が持ち帰り、広まったといわれている。
はくさいは大きく分けて、結球・半結球・非結球の3タイプがあるが、現在日本で多く出回っているのは結球タイプである。近年、カットして販売されることが多いため、半分に切った時の見た目の美しさから、中心部が黄色い「黄芯系」が主流である。また、少人数の家庭向けに小型品種(ミニはくさい)も開発され、重さは通常の結球はくさいの4分の1程度の1キログラム前後である。江戸東京野菜の一つである下山千歳白菜は「白芯系」の大型で、大きいものは10キログラムもの重さになる。その他、甘みが強い「オレンジはくさい」や煮込み料理に向く「たけのこはくさい」(中国で品種改良された「紹菜」)、漬物や炒め物に利用される非結球はくさい「山東菜」などがある。







