近年において、きゅうりは果菜類の中では、トマトに次ぐ第2位の購入量となっている。令和3年以前は、1人当たり年間購入量は、2500~2700グラム程度で推移していたが、4年以降減少しており、5年は2500グラムを下回った。
小売価格(東京都区部)の動向を見ると、平成28年以降は1キログラム当たり500円台後半から600円台前半で推移していたが、令和5年は651円と600円台後半に上昇した。
きゅうりは水分が95%以上を占めているものの、ナトリウムを排出させるカリウムを比較的多く含むため、むくみの予防や利尿作用、高血圧の抑制効果が期待できる。
以前から、スティック状で手軽に食べやすい形状を活かした「冷やしきゅうりの一本漬け」が、清涼感のある夏野菜の商品として、盛夏期のお祭りなどで見かけられたが、最近は、コンビニエンスストアでサラダチキンバーや豆腐バーの陳列と並べて売られるなど新たな販売手法が見られ、手軽に野菜摂取を行いたいという需要の喚起が期待される。