メロンはウリ科のつる性一年草で、ドイツのミュンヘン大学の研究者らによって原産地はインドであることが2010年に証明された。インドからイランへ伝播し、紀元前3000年頃のイラン南東部の古代遺跡から種が発見されている。栽培の歴史は古く、紀元前の資料にも記録が残っているが、古代のメロンは現代のような甘いメロンではなかったと考えられている。
日本には中国から伝わった東洋系品種であるマクワウリが弥生時代からあったが、西洋系品種のメロンは明治時代に欧米から伝来し、大正時代に英国から温室メロンの技術が導入され品種改良が始まった。
昭和30年代後半に人気が出た「プリンスメロン」の登場で、それまで高級であったメロンが一般家庭にも身近なものとなった。また、メロンはその果肉の色から「青肉種」「赤肉種」「白肉種」の3つに分類されるが、平成に入ってから「クインシーメロン」に代表される赤肉メロンブームが始まった。