しょうがの供給量(収穫量+輸入量)は、年間約13万トン前後で推移しており、安定した消費傾向となっている。
野菜として利用するしょうがは、地下で分枝しながら肥大する塊茎の根しょうがと、塊茎が小さいうちに葉付きで出荷する葉しょうがに分けられる。根しょうがは薬味や調理の下味や風味づけに、葉しょうがは日本料理で焼き魚などにあしらいとして盛り付けられている酢漬けなどが有名である。
葉しょうがの中でも初夏に出回る東京の「谷中しょうが」は盆しょうがとも呼ばれ、夏の盛りの食欲増進のために江戸っ子の食卓に上がっていた。
しょうがに含まれるショウガオールやシネオールといったさまざまな辛味、香味成分には、疲労回復や新陳代謝を上げる働きがあるとされるが、皮や皮に近い部分に多いので、皮ごとすりおろしたり、皮を厚くむきすぎないようにしたい。
夏バテ解消や冷房による冷え対策に、これからの季節は特にしょうがを上手に取り入れ、健康な体作りに役立てたい。