そらまめは世界最古の農産物のひとつといわれ、古代ギリシャ、ローマでも栽培され常食していたといわれる。
名前の由来は、さやが空に向かって上を向いてなるため「空豆」の字が当てられたといわれるが、さやが
蚕の形に似ていることや、蚕が
繭を作る時期においしくなるから「
蚕豆」や「
天豆」、旬を表した「
四月豆」「
夏豆」と呼ばれることもある。
そらまめのさやを開くと、中には白い綿のような部分に守られるように豆が並んでいるが、この白い部分には栄養を蓄える働きがあり、豆の成長に合わせて豆に養分を送っている。
そらまめにあるつめのような切れ目の部分を「お
歯黒」と呼び、出始めの頃のそらまめはこの部分の色が薄くてやわらかく、熟しきったものやシーズンの終わりに近づいた時期に採れるものは黒くなる。