みずな(水菜)は、アブラナ科アブラナ属の野菜で、京都で古くから栽培された日本原産の野菜である。畑の
畝と畝の間に水を引いて栽培したことから「みずな(水菜)」と呼ばれるようになったと言われる。
シャキシャキとした食感とくせのない味、料理に映える緑色の細い葉が、生食で食べられるサラダ需要として広まり、現在では全国の市場に一年中出回る。元々は京都の伝統野菜で、「青果店の店先にみずなが並び始めると冬本番」といわれたほど、冬が旬の野菜である。霜に当たってからが味が良くなる冬野菜で、それによって繊維が柔らかくなり、風味が増して味わいが深くなる。
細かいギザギザの切れ込みのある葉が特徴的な通常のみずなのほか、丸みを帯びた細長い葉で京都府の
壬生地方で栽培されていた変種の
壬生菜、茎の色が紫色の赤みずな(赤軸みずな)などもある。