レタスはキク科の野菜で、原種は地中海沿岸から西アジアにかけて分布する野生種であるといわれている。そこから現在のレタスにつながる種がヨーロッパで選び出され、東西に広がったとされる。日本には中国から伝わり、平安時代には栽培されていたことが文献にも記録が残っている。日本に入って来た最初のレタスの仲間は「
搔きちしゃ」といい、下の方の葉から搔き取って食べる茎レタスで、焼き肉で肉を巻くサンチュがこれに当たる。
レタスは形状によって、結球レタス(玉レタス)、結球しない葉レタス(リーフレタス)、半結球の立ちレタス、茎レタスの4つに分けることができる。結球レタスは、現在の主流でもある固く締まったシャキシャキした食感のクリスプヘッド型と、巻きが緩やかで葉がバターを塗ったような油滑感から名前が付いたバターヘッド型に分けられる。