令和4年の1人当たりのごぼうの年間購入数量は477グラムで、年によって増減はあるが減少傾向であり、下処理などが面倒で家庭内での調理が減少していることもその要因と考えられている。
手間を省くために最近では洗いごぼうを多く見かけるが、泥付きの方が鮮度を保ちやすく、香りが強く感じられるため、長時間加熱調理するきんぴらや煮物、汁物などには泥付きの方が向く。一方、パッケージ素材の改良により近年の洗いごぼうも日持ちが良くなり、その利便性から消費が伸びている。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、ごぼうはそのどちらも豊富に含んでいる。水溶性食物繊維のイヌリンは、腎臓機能や肝機能を高める効果があり、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を低下させる働きや利尿効果がある。不溶性食物繊維のセルロースやリグニンは、整腸作用や便秘解消、大腸がんの予防効果が期待できる。