ちんげんさいはアブラナ科の野菜で、結球しないはくさいの一種であり、日本で最もポピュラーな中国野菜の一つである。肉厚な軸と、大きな濃緑色の葉のシャキシャキした歯ごたえや癖のない味、煮崩れしないなどの扱いやすさから人気が出た。
日本における歴史は浅く、日中国交回復後の昭和47年以降に、千葉県の中国料理店が種を持ち込み栽培を始めたのが先駆けといわれている。
栽培は比較的簡単で、
播種後50日程度で収穫ができ、底堅い需要があるため、主産県では周年で出荷されるなど、安定した生産動向となっている。病気に強くさまざまな土壌での栽培が可能であり、軽量のため収穫作業の負担も少ないなどの理由から、産地は全国に広まっている。一般的なちんげんさいは1株100グラムほどだが、30~40グラムのミニちんげんさいもあり、これは株のまま丸ごとや葉1枚をそのまま使う。