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今月の野菜 野菜情報 2022年6月号

らっきょうの需給動向

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調査情報部
地図 主要産地

らっきょうの写真

島らっきょうの写真

 らっきょうはユリ科ネギ属の多年草で、強健で吸肥力も強いため開墾地や砂丘地などのやせた土地でもよく育つ。初夏に葉の下にある葉鞘と呼ばれる部分が肥大し、葉鞘が重なり合い、厚みを増して長卵型の鱗茎(りんけい)になる。
 多くの野菜が1年中出回るなか、6月を中心に5~7月初旬までしか出回らず、旬を感じさせる野菜のひとつである。

作付面積・出荷量・単収の推移

 平成30年の作付面積は、635ヘクタール(28年比84.0%)と、28年に比べて大幅に減少した。
上位5県では、
●鳥取県176ヘクタール(同 95.7%)
●鹿児島県154ヘクタール(同 88.0%)
●宮崎県79ヘクタール(同 48.8%)
●福井県74ヘクタール(同 91.4%)
●沖縄県50ヘクタール(同 104.2%)
となっている。

グラフ 作付面積の推移

平成30年の出荷量は、7272トン(28年比82.3%)と、28年に比べて大幅に減少した。
上位5県では、
●鳥取県2259トン(同 79.7%)
●鹿児島県1921トン(同 92.2%)
●宮崎県1248トン(同 64.1%)
●徳島県459トン(同 99.4%)
●福井県448トン(同 108.7%)
となっている。

0グラフ 出荷量の推移

 出荷量上位5県について、10アール当たりの収量を見ると、鳥取県の1.78トンがもっとも多く、次いで鹿児島県の1.53トン、宮崎県の1.37トンと続いている。その他の県で多いのは、神奈川県の2.30トン、新潟県の1.90トンであり、全国平均は1.22トンとなっている。

平成30年産の主産地の単収

作付けされている主な品種等

 古くから栽培されているものの品種の分化は少なく、大別して大球種と小球種に分けることができる。大球種は日本各地で栽培されている在来種が多く、代表品種に「らくだ」がある。「玉らっきょう」は台湾から導入された品種で分球が極めて多く、小粒なのが特徴である。

主な品種

東京都・大阪中央卸売市場における月別県別入荷実績

 東京都中央卸売市場の月別入荷実績(令和2年)を見ると、ピークの5月は鹿児島産が主流で鳥取産、徳島産、宮崎産、高知産が入荷し、6月には鳥取産が一気に増え、茨城産の入荷も始まる。7月以降は入荷量が激減する。

 令和2年 らっきょうの月別入荷実績 (東京都中央卸売市場計)

 大阪中央卸売市場の月別入荷実績(令和2年)を見ると、5月は鳥取産を中心に、徳島産、鹿児島産、高知産が入荷し、6月は鳥取産が大部分を占める。

令和2年 らっきょうの月別入荷実績 (大阪中央卸売市場計)

東京都中央卸売市場における価格の推移

 東京都中央卸売市場における令和2年のらっきょうの価格は、288~2560円(年平均531.5円)の間で推移した。入荷量がピークになるのは5~6月だが、価格の底は7月となる。

卸売価格の月別推移(国内産)

輸入量の動向

 塩蔵らっきょうの輸入量は平成28年以降減少しており、令和に入ってからは500トン台で推移している。輸入先は29年までは中国からのみだったが30年以降はベトナムからの輸入もみられる。

国・地域別輸入量推移(塩蔵)

輸出量の動向

国・地域別輸出量の推移(加工)

らっきょうの消費動向

 健胃、整腸、食欲増進などの作用があるといわれるらっきょうは、古くから薬用として利用されていた。水溶性の食物繊維を多く含み、コレステロールの上昇を抑えるほか腸内環境を健康に保つ働きがある。にんにくなどに共通する物質でもある硫黄化合物の硫黄アリルを含んでおり、食欲増進のほか発汗、消炎、制菌などの作用がある。
鮮度の見分け方は、外皮に傷がなく丸みを帯びており、白色で粒がそろっているものが良いとされ、泥付きの方が味が良いといわれている。洗い物は光沢のあるものが良い。

参考表 らっきょう(可食部100グラム)の栄養成分

らっきょうの写真



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