みつばは、にんじんやパセリなどと同じセリ科の植物で、数少ない日本原産の野菜である。1本の茎に3枚ずつ葉がつくことから、この名前がある。古来から、全国各地の湿地などに自生していたものを摘み取り、野草として利用されてきた。野菜として栽培され始めたのは江戸時代といわれている。
現在市場に出回るものは、葉柄が全体に青い「糸みつば(青みつば)」、軟化栽培して根を切り取った「切りみつば(白みつば)」、根に土寄せして根付きのまま出荷する「根みつば」の3種類に大別される。
現在出回っているみつばの主流は、水耕栽培の糸みつば(青みつば)で、年7~8回収穫できるため周年出回っている。切りみつば(白みつば)は、遮光した軟化床で育て、葉が開く頃に光を入れて緑色にし、株元で切り取る。根みつばは、春頃に種をまき、冬に葉が枯れると根元に土寄せし、翌春葉が地上に出たころ根つきのまま収穫、出荷する。