[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
野菜 野菜分野の各種業務の情報、情報誌「野菜情報」の記事、統計資料など

ホーム > 野菜 > 野菜の情報 > しゅんぎくの需給動向

今月の野菜 野菜情報 2021年10月号

しゅんぎくの需給動向

印刷ページ
調査情報部
地図 主要産地

写真 しゅんぎく

 しゅんぎくは、ごぼう、レタス、ふきなどと同じキク科に分類され、見た目も味も全く異なる野菜を仲間に持つ。食欲をそそるさわやかな香りとシャキシャキとした食感、食卓を彩る鮮やかな緑色が好まれ、鍋料理の定番野菜として広く浸透している。
 しゅんぎくの葉や茎に含まれる独特の香りは、ハーブやアロマテラピーなどの浸透で昨今なじみのある精油(エッセンシャルオイル)成分の一種、α-ピネンやペリルアルデヒドによるもので、主に発汗作用や消化促進作用があるほか、森林浴などと同じ香り成分であるため、リラックス効果も期待できる。

作付面積・出荷量・単収の推移

 令和2年の作付面積は、1830ヘクタール(前年比100.0%)と、前年並みとなった。
 上位5府県では、
・大阪府  187ヘクタール(同100.0%)
・福岡県  179ヘクタール(同114.7%)
・千葉県  160ヘクタール(同 98.8%)
・茨城県  121ヘクタール(同104.3%)
・群馬県  116ヘクタール(同100.9%)
となっている。

グラフ 作付面積の推移

 令和2年の出荷量は、2万2600トン(前年比103.7%)と、前年よりやや増加した。
 上位5府県では、
・大阪府  3090トン(同103.7%)
・千葉県  2410トン(同 98.4%)
・福岡県  2200トン(同118.9%)
・群馬県  2040トン(同101.5%)
・茨城県  1840トン(同108.2%)となっている。

グラフ 出荷量の推移

 出荷量上位5府県について、10アール当たりの収量を見ると、群馬県の2.09トンが最も多く、次いで茨城県の1.91トン、大阪府の1.74トンと続いている。その他の県で多いのは、栃木県の2.37トン、岐阜県の1.87トンであり、全国平均は1.50トンとなっている。

グラフ 令和2年産の主産地の単収

作付けされている主な品種等

 しゅんぎくは、葉の大きさや切れ込み方により、大葉(おおば)種、中葉(ちゅうば)種、小葉(こば)種に大別される。さらに中葉種は株の形状により、株立ち型と株張り型に分かれる。大葉種は葉が大きく、切れ込みの浅い丸い形が特徴で、四国・九州地方を中心に出回っている。中葉種の株立ち型は、茎が立ち上がって分枝するため、伸張した茎を摘み取って出荷するもので、関東を中心に出回っている。中葉種の株張り型は、茎が立ち上がらず株が根元から横に張って生育するため、根付きのまま、または根元から切って出荷するもので、主に関西地方で出回っている。
 
主産地で多く作付けされている品種のうち、「さとゆたか」は中葉種の株立ち型であり、「冬の精」は中葉種の株張り型である。

主な品種

東京都・大阪中央卸売市場における月別県別入荷実績

 東京都中央卸売市場の月別入荷実績(令和2年)を見ると、周年で出回っているものの、需要が多くなる11月から翌3月が主な入荷時期となっている。千葉産や栃木産を主体に、群馬産や茨城産など関東近県からの入荷が多いが、夏場は岩手産や青森産などの東北産も入荷している。

グラフ 令和2年 しゅんぎくの月別入荷実績(東京都中央卸売市場計)

 大阪中央卸売市場の月別入荷実績(令和2年)を見ると、東京都中央卸売市場と同様に、冬場を中心とした入荷となっている。1年を通して関西の主産地である大阪産の入荷が多く、和歌山産や福岡産のほか、岐阜産、京都産なども入荷している。

グラフ 令和2年 しゅんぎくの月別入荷実績(大阪府中央卸売市場計)

東京都中央卸売市場における価格の推移

 東京都中央卸売市場におけるしゅんぎくの価格(令和2年)は、1キログラム当たり467~1385円(年平均679円)の幅で推移している。入荷量の少ない8月や9月に高値となり、その後下降するが、12月や1月には鍋物需要などで上昇に転じている。

グラフ 卸売価格の月別推移(東京)

大阪府中央卸売市場における価格の推移

 大阪府中央卸売市場におけるしゅんぎくの価格(令和2年)は、1キログラム当たり334~1252円(年平均521円)の幅で推移している。東京都中央卸売市場と同様に、入荷量の少ない7月から9月に高値となり、その後下降するが、12月や1月には鍋物需要などで上昇に転じている。

グラフ 卸売価格の月別推移(大阪)

消費の動向

しゅんぎくの写真1
 

 栄養価の高い緑黄色野菜のひとつであるしゅんぎくは、体内でビタミンAに変わるカロテンが、ほうれんそうやこまつなよりも多く含まれ、皮膚や粘膜、目の健康を保つほか、風邪の予防に効果があるといわれている。また、造血作用があるといわれている葉酸や高血圧の予防に効果的なカリウム、ビタミンE、骨や歯を丈夫にするカルシウム、貧血を予防する鉄など、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいる。
 しゅんぎくは葉茎菜類の中でも傷みが早い野菜であり、収穫直後から鮮度も栄養価も落ちやすくなる。葉の緑色が濃くツヤがあり、香りの強いものが新鮮である。また、切り口の断面が乾燥しておらずみずみずしいものを選ぶと良い。鮮度をよく確認し、新鮮なものを購入して購入後は1~2日で使い切りたい。
 保存の際は、ぬらした新聞紙で包みビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存する。横置きにすると葉が黄色く退色し、しおれたり茎が曲がってしまう。冷凍保存する際は、硬めにゆでて粗熱をとり、ラップに包んで2~3週間程度で使い切りたい。

参考表 しゅんぎくの栄養成分

しゅんぎくの写真2


「野菜情報」の掲載内容に誤りがありましたので、以下の通り訂正させていただきます。
○2021年9月号「今月の野菜 えだまめの需給動向」(35ページ)左段1段落目
【正】えだまめの小売価格(東京都区部)の動向をみると、平成27年以降は100グラム当たり130円台から140円台前半で推移しており、上昇傾向にある。
【誤】えだまめの小売価格(東京都区部)の動向をみると、平成27年以降は1キログラム当たり130円台から140円台前半で推移しており、上昇傾向にある。
 
○同ページ グラフ「小売価格(東京都区部)の動向」の縦軸の単位
【正】(円/100g)
【誤】(円/kg)
 
○同ページ グラフ「小売価格(東京都区部)の動向」の出典
【正】資料:農畜産業振興機構「ベジ探」(原資料:総務省「小売物価統計調査」)
【誤】資料:農畜産業振興機構「ベジ探」(原資料:財務省「小売物価統計調査」)




このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.