きゅうりの1人当たり年間購入量は、やや減少傾向にあるものの、ここ数年は2500~2700グラム程度と、比較的安定した推移を見せている。きゅうりは、かつて主に漬物として食べられ、昭和50年の購入量は5365グラムであった。食生活の変化による漬物需要の低下によって購入量は減少したものの、サラダ用の食材などとして、果菜類ではトマトに次ぐ第2位の購入量となっている。
小売価格(東京都区部)の動向を見ると、平成29年以降は1キログラム当たり500円台後半から600円台前半で推移しており、上昇傾向にある。
きゅうりは、その大部分が水分であり、カリウムが含まれることから、むくみの予防や利尿作用、高血圧の抑制効果が期待できる。生で食べられる野菜のため、毎日の食事に取り入れやすい野菜といえる。
きゅうりは熱にも水にも弱いため、水気をふき取りラップかポリ袋に入れて保存するのが望ましい。また、低温に弱く、冷やし過ぎるとビタミンCが壊れるため、10~15度で冷蔵庫の野菜室に立てて保存すれば4~5日は日持ちする。