今月の野菜
みずなの需給動向

  

 みずなは、茨城県および福岡県の収穫量上位2県で、全国のおよそ5割を占めている。このほかに、埼玉県、京都府、兵庫県などが主産地である。みずなは、江戸時代には栽培の記録があり、それ以前より京都府を中心に栽培されてきたと言われている。

 また、壬生菜や京菜などもみずなの一種である。

 みずなは、年間を通して店頭に並んでいるが、本来の旬は、冬である。暑さに弱く、栽培適温は15~25度で、秋から冬が最も栽培しやすい時期である。

作付面積・出荷量・単収の推移

 みずなの作付面積は、平成22年以降、大きく増加し、24年は2530ヘクタール(前年比103.3%)となっている。主産地の作付動向は、茨城県827ヘクタール(同112.2%、90ヘクタール増)、滋賀県90ヘクタール(同88.2%、12ヘクタール減)のほかは、ほぼ横ばいで推移している。また、主産地以外の産地は、855ヘクタール(同99.3%、6ヘクタール減)となっている。

 出荷量は、24年は3万7000トン(前年比98.9%、400トン減)となっている。主産地の出荷動向は、茨城県1万4400トン(同102.1%、300トン増)、福岡県4040トン(同109.5%、350トン増)と増加する中、埼玉県2390トン(同92.3%、200トン減)、北海道1260トン(同88.1%、170トン減)と減少している。主産地以外の産地は、1万30トン(同94.4%、600トン減)と減少している。

 10アール当たり収量については、大阪府の2.14トンが最も多く、次いで北海道の2.02、茨城県の1.93トンと続いている。全国平均は、1.67トンとなっている。

作付されている主な品種

 主な品種を見ると、早生種で小株どりに適している「京みぞれ」「早生千筋京水菜」などの作付けが多い。

 従来のみずなは、中生種や晩生種により1株から数百本の葉軸が分けつし、4キログラムを超える大株になるものもあったが、近年は早生種を活用し、年間5~6回作付けできる小株若取りを行うことで、周年出荷されるようになった。

東京都・大阪中央卸売市場における月別入荷実績

 東京都中央卸売市場のみずなの月別県別入荷実績(平成25年)を見ると、主産地である茨城県を主体に周年で入荷しているが、暑さに弱いため、6月以降は入荷量が減少している。また、入荷量は少ないものの、埼玉県産、群馬県産も周年で入荷している。

 大阪中央卸売市場のみずなの月別県別入荷実績(平成25年)を見ると、東京都中央卸売市場と同様に、暑さのため6月以降の入荷量は減少しているが、福岡県産を主体に周年で入荷しているほか、大阪府産と茨城県産も周年で入荷している。

東京都中央卸売市場における価格の推移

 国内産の東京都中央卸売市場の価格(平成25年)は、キログラム当たり198~580円(年平均単価380円)の幅で推移している。月別の価格の推移を見ると、天候などの影響を受けるものの、暑さに弱いことから、6月以降は、入荷量の減少に伴い、価格は上昇傾向となるが、年明け以降は、入荷量の増加に伴い価格は下落傾向となる。

消費の動向

 みずなは、古くから京都で作られており、「京菜」や「千筋京菜」の名で流通し、主に関西地方では、冬になると鯨の肉と一緒に煮た「ハリハリ鍋」として食されていた。現在では、核家族化や食生活の変化などにより、大株から小株の形態で流通するようになり、ハウス栽培により全国に周年供給されている。最近では、鍋物に欠かせない野菜として需要が伸びており、アクが少なく、シャキシャキとした食感が楽しめることから、カット野菜にも使われるなど、サラダとして生食する機会も多くなっている。その他に、油揚げとの煮物、からし和えや歯触りを残した浅漬けなども食されている。

 みずなにはβカロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどが含まれており、その他に、鉄や葉酸などいろいろなビタミンやミネラルがバランスよく含まれている。栄養価が高く、サラダや煮物など、幅広く使える食材なので、冷蔵庫の野菜室に常備するなどして、利用したいものである。

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