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今月の野菜


スイートコーン
夏野菜の代表、スイートコーン。茹でたてをおやつに、サラダやスープにも合い子供にも人気の野菜です。

調査情報部 調査情報第二課



学名:Zea mays
英名:sweetcorn
仏名:maïs sucré
日本での呼び名:玉蜀黍
植物学上の分類:イネ科トウモロコシ属
スイートコーンの花

1)品種と種類


2)主な産地
 我が国のスイートコーンの収穫量は、年間25万900トン(平成17年産)です。都道府県別にみた収穫量の割合は、北海道が圧倒的に多く42%、千葉県8%、茨城県6%でこの3県で国内生産の5割以上を占めています。

■「スイートコーン」の月別入荷量および県別割合(平成17年)
<東京都中央卸売市場>



<大阪中央卸売市場>

資料:東京都中央卸売市場、大阪府中央卸売市場、大阪市中央卸売市場HP
注:( )はその月の県別出荷割合

3)プロフィール
 とうもろこしの原産地や起源は特定されていませんが、メキシコ高原と南米ボリビアという説が有力です。5500年~7500年前から利用され始め改良は4000年くらい前から始まったと推測されます。
 スイートコーンは甘いとうもろこしという意味で、実に含まれる糖分が多いとうもろこしの品種(甘味種)です。飼料用品種(デントコーン、フリントコーンなど)の突然変異とされており、日本へはアメリカから明治時代に導入されました。
 70年代にはハニーバンダムというスーパースイート種が爆発的に普及し人気を得、80年代に入ると粒の色が黄色と白の2色のバイカラー品種が増加しました。現在は柔らかくて甘い品種や加熱しなくても良い品種などができて、バラエティーに富んできています。


4)栄養
 スイートコーンは豊富な食物繊維が特徴で、100gあたり3.0g含まれており便秘解消に効果があります。炭水化物も豊富に含まれているので、夏休みの子供のおやつにも最適です。また、ビタミンB1も豊富なので疲労回復も期待できます。
 ヒゲや芯には利尿作用があり、お茶や製薬の原料として使われており、むくみの解消に役立ちます。

5訂 日本食品成分表 可食部100g当たり



調理方法
1)茹でる……塩を一つまみいれた熱湯で茹でます。
2)蒸す……皮を1枚つけたまま、蒸気が上がっている蒸し器で5分強火で蒸します。
3)電子レンジ……皮をつけたままレンジで加熱すると水分が失われることもなく、栄養分の損失が少なく効果的です。

5)選び方と保存方法
○選び方
1 皮がついているものを選びましょう。皮の色が緑色でみずみずしいものほど新鮮です。
2 粒にふくらみがあり、ぎっしり詰まっているものを選びましょう。
3 ヒゲは粒一つ一つにつながっているので粒の数、熟度がわかります。
  ヒゲが茶褐色でふさふさとボリュームがあるものを選びましょう。



○保存方法
 収穫後も呼吸をしており、糖分が分解されます。時間がたつほど甘みが減少するので、購入後はすぐに茹で、できるだけ早く食べましょう。余ってしまう時は加熱し実だけを取って冷凍しましょう。また、すぐに調理できないときは皮をむかず、立てた状態で冷蔵保存してください。

○豆知識
 ヒゲは絹糸(けんし)と呼ばれる、雌穂の「めしべ」の一部。上についている雄穂から落ちる花粉をこの部分で受粉します。この、絹糸のひとつひとつに粒がつながっているので、ヒゲの本数は粒の数と一致しています。




産地紹介
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