JA鳥取西部は、平成24年にブロッコリーとしては全国初となる地域団体商標
(注1)(商標登録第5503402号、図4)を、平成30年には地理的表示(GI)保護制度
(注2)(農林水産大臣登録第70号)の登録を受け(図5)、「大山ブロッコリー
®」のブランド保護・強化を図っている(図6、7)。さらには、食味を追求し、化学肥料を7割削減したブランドブロッコリー「きらきらみどり」の商品化(写真2)や、消費者ニーズの高まりのある「JGAP」の認証生産者の育成にも積極的な取り組みを行っている。コロナ禍によりその機会が減少していた生産者と消費者のつながりを強化するため、消費者交流はもちろんのこと、デジタルサイネージ(電子看板)の活用やマスメディアを使ったPRにも力を入れている。これらの取り組みにより、生産者の生産意欲向上と、「大山ブロッコリー
®」というブランドブロッコリーを栽培している意識も向上し、産地活性化につながっている。
(注1)地域の産品などについて、事業者の信用の維持を図り、「地域ブランド」の保護による地域経済の活性化を目的として、平成18(2006)年4月1日に特許庁により導入された制度。
(注2)その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度。