全農山形県本部(以下「JA全農山形」という)は、実需者ニーズに基づく生産振興を柱に、広域選果機能や物流拠点機能を具備した「園芸ステーション」を設置することで、直販事業の拡大に取り組んでおります。
こうしたなか、平成31年4月に大規模な水田畑地化計画に基づく園芸生産振興が急務であった県南部の置賜(おきたま)地域に、休止中であったJA山形おきたまの施設「大塚ライスセンター」を改修し、「JA全農山形おきたま園芸ステーション(以下「園芸ステーション」という)」を開所しました(図1)。
園芸ステーションは、地域生産振興品目である「えだまめ」と「アスパラガス」の機械選果のほか、シャインマスカット、デラウェア、西洋なしなどの特産果実や花き類の包装加工、予冷庫を活用した青果物の保管など、多目的な機能を持つ施設です。
江戸時代、園芸ステーションがある置賜地域の藩主だった上杉
鷹山公の言葉「為せば成る」から引用した4つのキャッチフレーズ「おいしい作物がたくさん“なる”!」「生産者の出荷労力が楽に“なる”!」「消費地への物流が円滑に“なる”!」「生産者も消費者も笑顔に“なる”!」を掲げ、園芸ステーションのシンボルマークも「成る(なる)」の愛称で親しまれています(図2)。