(1)特定野菜事業
ア 交付予約数量
令和5年度の交付予約数量は、前年度より約9441トン減少して20万4372トン(前年度比4.4%減)となりました。
特定野菜別では、ブロッコリーが5万3311トン(全予約数量に占める割合26.1%)で最も多く、次いですいかが2万5627トン(同12.5%)、ながいもが1万7778トン(同8.7%)、セルリーが1万4007トン(同6.9%)、ごぼうが1万1387トン(同5.6%)となり、この5品目で全体の59.7%を占めました(図3)。
前年度より増加した主な品目は、こまつなが8215トン(前年度比2.1%増)、セルリーが1万4007トン(同0.6%増)、みずなが2161トン(同0.1%増)で、減少した主な品目では、にらが6530トン(同27.1%減)、ふきが766トン(同24.1%減)、わけぎが291トン(同19.5%減)となりました。
道府県別では、沖縄県(425.6トン、同7.0%増)、愛知県(9085.5トン、同4.8%増)、茨城県(1万2476トン、同1.0%増)などで増加し、大分県(3392トン、同37.0%減)、石川県(5366.1トン、同20.6%減)、秋田県(4246トン、同17.1%減)などで減少しました。
なお、事業利用者数は、延べ約5万人となっています(令和4年度調査。(2)の指定野菜事業を含む)。
イ 価格差補給交付金および価格差補給助成金の交付額
令和5年度の価格差補給交付金は、前年度より3億5034万円減少して5億955万円となりました。このうち、機構から野菜価格安定法人に交付した価格差補給助成金は、2億985万円(前年度比38.2%減)となりました。
品目別では、ブロッコリーの2億2399万円が最も多く、ごぼうの9298万円、みつばの3969万円が続きました。
道府県別では、愛知県の1億1672万円が最も多く、青森県の7624万円、群馬県の6697万円が続きました。
(2)指定野菜事業
ア 交付予約数量
令和5年度の交付予約数量は、8万1084トン(前年度比4.4%減)でした。
指定野菜別では、キャベツが1万6542トン(全予約数量に占める割合20.4%)で最も多く、次いでトマトが1万2496トン(同15.4%)、ねぎが1万478トン(同12.9%)、ピーマンが7897トン(同9.7%)、だいこんが7293トン(同9.0%)となり、この5品目で全体の67.5%を占めました(図4)。
交付予約数量が前年度より増加した主な種別は、秋にんじんが1670トン(前年度比421.9%増)、春ねぎが2153トン(同3.9%増)、夏秋トマトが3536.5トン(同3.4%増)で、減少した主な種別は、秋冬さといもが200トン(同82.7%減)、秋冬はくさいが972トン(同49.9%減)、夏秋きゅうりが2139トン(同22.1%減)となりました。
都道府県別では、福岡県(803トン、同31.4%増)、青森県(6161トン、同24.3%増)、滋賀県(1304トン、同14.0%増)等で増加し、三重県(270トン、同61.6%減)、愛媛県(670トン、同57.8%減)、佐賀県(1441トン、同36.0%減)などで減少しました。
イ 価格差補給交付金および価格差補給助成金の交付額
令和5年度の価格差補給交付金は、前年度より1億81万円減の3億4516万円となりました。このうち、機構から野菜価格安定法人に対して交付した価格差補給助成金は1億7260万円(前年度比22.6%減)となりました。
品目別では、春レタスの4843万円が最も多く、冬レタスの4214万円、冬春トマトの3857万円が続きました。
都道府県別では、長崎県の9128万円が最も多く、次いで愛知県(4326万円)、茨城県(3485万円)が続きました。