防除対策によりGpの密度を低下させたとしても、その後に農機具の洗浄や輪作などの適切な管理が実施されなければ、Gpが再発したり、新たな圃場でGpが確認されたりする恐れがあることから、生産者に対して、北海道、市町村および農業者団体が連携して以下の指導を実施していく必要がある。
なお、これらの取り組みについては緊急防除終了後も引き続き実施することが望ましい。
(1)Gpが確認されている圃場
Gpが確認された圃場では、野良生えの処理に取り組むことによりGpの密度増加を防ぐとともに、農機具の洗浄などにより当該圃場からの土壌の移動を防ぐ必要がある(写真2)。
(2)防除対策によりGpが検出されなくなった圃場
Gpが検出されなくなった圃場では、Gpを検出限界以下に維持し、そのまん延を防止するため、ばれいしょを栽培する場合には、Gp抵抗性品種の作付け、野良生え処理および輪作に取り組むことが必要である。このため、これらの圃場を対象に植物防疫官が、(1)Gpを再発させないための取り組みを実施していること(2)その取り組みの結果Gpが再発していないことーを確認する調査を実施している。
また、調査が終了するまでの間、その圃場からばれいしょやてん菜などを出荷する際に、植物防疫官が土壌の分散防止措置が取られていることを確認することとしている。
(3)これまでGpが検出されたことのない圃場
防除区域およびその周辺の地域においては、Gpが検出されないように、野良生え処理および輪作を徹底することが必要である。なお、ばれいしょを栽培する場合には、Gp抵抗性品種の種ばれいしょが確保できるようになった段階で、積極的に抵抗性品種を導入するように努めることが必要である。