JA長野八ヶ岳では、はくさい、レタス、非結球レタスなどの野菜生産者から生産計画を取りまとめ、市場の入荷期待量など需給バランスを考慮し、重要品目については旬別に生産目標数量などを示して生産誘導を行っており、農産物の生産2000万ケースを維持している。
現在、管内のはくさい農家戸数は、川上地区181戸、南相木地区22戸、小海地区31戸、南牧地区114戸、野辺山地区54戸の合計402戸である。
東京、大阪を中心に、名古屋や福岡などにも出荷しており、出荷期間について、夏はくさいは従来の7月以降からを6月以降からへ、秋冬はくさいは従来の10月までを11月まで拡大し販売数量が平均的になるよう取り組んでいる(図3)。
また、販売に不可欠な産地情報について、新たな取り組みとして農業用アプリを用いて出荷量の予測を行い、市場関係者や実需者と産地情報の共有化を図ることで有利販売に繋げるための試験運用を始めている。
さらに、はくさいなどの主力品目だけでなく、総合的に供給可能な産地として新品目および新品種の試験栽培に取り組んでいる。新たに定着する品目は少なく、試行錯誤を繰り返しているが、新品目開発以外に加工・業務用の新たな規格への対応や、それらに適応する品種の選定試験を行うなど、日々研さんを重ねており、新たな販売アイテムを拡大し、実需者要請に柔軟に対応した販売体制の構築と生産者所得の確保に取り組んでいる。