大分県は九州の東部に位置し、温暖な気候と豊かな水資源に恵まれた農業生産が盛んな地域である。県内各地で園芸作物の生産が行われており、ピーマンは主要な野菜品目の一つとして位置付けられている。
大分県農業協同組合(以下「JAおおいた」という)におけるピーマンの生産は、主に4~11月にかけて出荷され、夏秋期における安定供給を担い、西日本有数の夏秋ピーマン産地として確立している。
大分県内には、
臼杵市、
豊後大野市、大分市、竹田市、
玖珠郡、日田市、中津市、佐伯市といった複数の産地が存在し、それぞれ標高や気象条件が異なる。このため、定植時期は、3~5月にかけて分散しており、地域ごとに異なる作型が形成されている。
また、JAおおいたピーマン生産部会(以下「部会」という)は、県域部会として組織され、各産地に六つの支部が設置されている(図1)。各産地においては、ピーマンファーム(就農希望者にJAおおいたが実践的な研修を2年間実施)などを活用した新規就農者の受け入れ体制を構築しているほか、県内3カ所に広域選果場を整備するなど、産地の基盤強化を図っている。これらの一体的な運営などの取り組みにより、高品質なピーマンの安定生産と産地の維持・発展を進めている。