「泉州きくなプロジェクト」では販売額20%アップを目標に、認知度向上と消費拡大を目的とした以下のプロモーションを展開している。
(1)新たな食べ方提案
従来の「鍋野菜」というイメージを超える新たな食べ方を普及させるため、特に、「株張り型」の肉厚な上に葉柄までやわらかいという特徴を強調したPRを行い、サラダなど生食にも適している点を発信している。また、親子向けのレシピコンテストを開催し、受賞作は家庭で手軽に楽しめるメニューとして民間のレシピサイト等で広く公開した。
(2)PRイベント・販売フェア
府内の民間や行政主催の大型イベントにおいて、ステージイベントの実施の他、PRブースでの試食提供や缶バッジ等のオリジナルグッズの配布を行うなど、消費者への訴求機会の拡大を進めている(写真3)。
さらに、JA直売所に加えて、商談会出展等で関係を構築した量販店・百貨店等との連携による販売フェアを開催した(写真4、5)。試食販売では食品メーカーとタッグを組み、「ドレッシングで手軽にサラダ」など生食での食べ方提案を行い、消費者から好評を得た。また、生産者がその日の朝収穫した泉州きくなをスーパーの店頭で販売するイベントを実施するなど、産地と消費者が直接つながる場づくりにも取り組んでいる。
(3)飲食店との連携
飲食店との連携により、泉州きくなを使用したオリジナルメニューの開発・期間限定提供を行い、実際に味わう機会の提供を通じて、消費者全体への認知度向上を進めている(写真6、7)。
(4)PRキャラクターの活用
泉州きくなプロジェクトでは、PRキャラクター「きくなーれ」を通じて泉州きくなの効果的な認知度向上を図っており、出荷袋のデザインにも採用するなど、広く活用している(写真8)。キャラクター名称の「きくなーれ」は、府内外の幅広い年齢層から寄せられた応募の中から、泉州きくなプロジェクトメンバーとデザイナーや広報の専門家の意見を基に選ばれた名称であり、現在商標出願中である。この名称はシンプルで親しみやすく、きくなを食べて「大きくなーれ」という願いが込められている。
さらに、X、Instagram、FacebookなどのSNSやCookpadなどのレシピサイトを活用した情報発信に加え、メディアへの積極的な露出など、多様なチャネルを通じて魅力的な情報発信を展開している(図3)。
X(旧Twitter):
https://x.com/senshu_kikuna_t
Instagram:
https://www.instagram.com/p/DNFf6mvzFb5/
Facebook :
https://www.facebook.com/senshu.kikuna#
cookpad :
https://cookpad.com/jp/users/40326436
(5)大阪・関西万博でのPR
2025年の大阪・関西万博では、パビリオンでのPRと併せて、開催期間中、府内の量販店や飲食店と連携したキャンペーンを実施した(写真9)。インバウンドを含む多くの来阪者に向けて、SNSを用いて英語でも情報を発信した。