本区では、特産品であるこまつなへの関心を深め、ひいては地域に愛着を持ってもらうため、「小松菜PR・販売促進事業」を展開している。
 一つ目の取り組みは、こまつなPR冊子『小松菜力。』の発行である(写真5)。こちらは主にこまつなのトリビアや直売所紹介、こまつなを使用したメニューなど、こまつなに関する情報をさまざまな角度から取り上げ、紹介している。このほか、区内のこまつな商品を扱う店舗を掲載し、商業と農業で連携しながら集客向上・地域活性化を図り、さらに、特産品であるこまつなの認知度アップや消費拡大を目指している。
 二つ目の取り組みは、「小松菜グルメスタンプラリー」の開催である(写真6)。前述したこまつな取り扱い店舗で対象メニューを食べるとスタンプがもらえ、その数に応じてえりすぐりの逸品(区内ホテルのペア宿泊券や江戸川区産旬の野菜・小松菜土産セットなど)が抽選で当たる企画となっており、このイベント開催によってさらなるこまつなの消費の拡大を図っている。
 そのほかにも、大型ショッピングモールと提携し、「小松菜まつり」の企画・運営を行っている(写真7)。こまつな商品の出店・販売、JA直売部会による新鮮野菜の販売などを行い、令和6年度には約3000人が来場するなど、毎年盛り上がりを見せているイベントである。
 このように、区を挙げて刊行物の作成やイベントの企画・運営をすることにより、本区特産のこまつなの品質や味の良さを知ってもらい、区内だけでなく、区外の方のこまつなの購入意欲向上につなげていきたいと考えている。
