新岩手農業協同組合(以下「JA新いわて」という)は、岩手県(1万5280平方キロメートル)の県北に位置する18の市町村に
跨る広大な面積を区域としており、県のほぼ半分をエリアとしている(図)。
管内一帯は、中山間地帯で、北上川流域の平坦部、高標高地、山間地、リアス式の沿岸地域と多様な地形になっており、盆地・高原型の内陸性気候で昼と夜、冬と夏の寒暖差が大きいのが特徴である。
管内は「南部、八幡平、東部、二戸、久慈、宮古」の6エリアに区分され、それぞれ四季に合わせた多種多様な農産物を生産しているが、その中で東部エリアの岩手町地区では、冬季の地域風土に適した品目「ながいも
(注1)」の栽培が奨励され増産していった。
(注1)ながいもは農林水産省の分類ではやまのいもに分類されるが、本稿では以下「ながいも」とする。
