つがる市は、青森県の西部、津軽平野の北部中央から西に位置し(図1)、東は岩木川、西は日本海に面しています。海岸は約28キロメートルの「七里長浜」と呼ばれる砂浜が続き、それに並走するように「
屏風山」と呼ばれる丘陵地帯が広がっています。
気候は典型的な日本海側気候であり、夏期は昼夜の寒暖差が大きいため、メロン栽培に適した地域です。主力品種は「タカミ」で(写真1)、7月上旬から8月中旬にかけて、青森県内をはじめ関東・中京・近畿方面に出荷しています。特にこの頃は夏のギフトやお盆用商材として利用されることが多く、各市場からの出荷の要望も年々増えています。
管内ではJAごしょつがるのほか、隣接するJAつがるにしきたもメロンを栽培しており、以前はそれぞれ別々に市場出荷を行っていました。当JAは平成24年度の国庫事業を活用し、充実度センサー(メロンの重量・体積・密度を計測)、内部品位センサー(糖度計測)、画像処理装置を有した複合型選果場を建設し、平成25年産より稼働しましたが、29年度からは、隣接するJAつがるにしきたと協議を重ね「つがるメロン協議会」を設立し、両JAにおいてメロンの共同選果・共同販売に取り組んでいます。
令和5年度のメロン協議会の生産者は177人、作付面積は60ヘクタール、出荷量は1100トン、販売額は5億円です。