保肥力のある肥沃な黒ボク土で栽培されたらっきょうは、玉締まりが良く、歯ごたえがあり、香りがいいのが特徴である。
出荷は5月上旬頃より開始され、7月上旬まで続く。市場向け青果販売と地元の加工業者向け粗出荷販売に分かれており、市場向けは5月上旬~6月上旬頃まで、約55トン、加工向けは6月上旬~7月上旬頃まで、約200トン出荷する。
主な市場出荷先は、広島、福岡、熊本エリアとなっている。生産者から集荷したらっきょうは、その日のうちにJA選果場の選果機でL、M、Sの大きさに分けて選別され、10キログラム段ボールに詰められる。その後すぐ予冷し、翌日には出荷される。
出来るだけ新鮮な状態で消費者まで届けるため、収穫から2日後には市場に到着するよう努力している。
地元加工業者へ出荷する生産者は、大規模農業生産農家が中心で、契約生産・販売で取引している。出荷は、収穫後、直ちに約400キログラムのフレキシブルコンテナ
(注2)で直接生産者から地元加工業者の工場へ運搬する流れで行う(写真3、4)。出荷されたらっきょうは、運搬後にすぐ洗浄、加工処理後、約1カ月間漬け込みされる。
(注2) 粉粒体を大量輸送することを目的に、折り畳みができる柔軟性の材料を用いて袋状に造られ、吊り上げるためのつり部と、注入・排出ができる開口部を備えたコンテナ。※出典:日本フレキシブルコンテナ工業会ウェブサイトより
商品は、7月下旬頃より年間を通して、生協を中心に全国各地で販売される。JA都城とのタイアップ商品(塩漬けらっきょう)も一部取り組んでおり、3~4月に関東や関西エリアの市場から、量販店向けを中心に出荷されている。
◆一言アピール◆
都城盆地の寒暖差の大きい気候、霧島山系の豊かな水、肥沃な火山灰土で育てられたらっきょうは、大粒でカリカリと歯応えがよく、香りもよいのが特徴で、地元では、新鮮ならっきょうを生のままスライスし、酢みそにつけて食べています。
近年は、手間がかかるため自宅でらっきょうの漬物を作らなくなっていますが、当管内の加工業者で製造された塩漬けらっきょうは全国で販売されていますので、ぜひご賞味ください。
今後も、市場や消費者の皆様のニーズに応えるべく、生産対策を徹底し、品質向上と安定供給に努めてまいります。
◆お問い合わせ先◆
担当部署:都城農業協同組合 営農部 園芸課
住 所:宮崎県都城市都北町5710-1
電話番号:0986-38-6691
FAX番号:0986-38-3942
ホームページ:
https://miyakonojyo.ja-miyazaki.jp/