大分県農業協同組合(以下「JAおおいた」という)は大分県内の19JAが広域合併して運営している。はじめに、平成20年6月1日に16JAが合併して誕生し、その後、22年9月1日に杵築市農業協同組合、令和3年4月1日に玖珠九重町農業協同組合、九重町飯田農業協同組合が加わった。現在、県内における農畜産物のJA取扱量において、全体の9割超を占めている。管内では、にら、大葉、パセリ、みつばが周年で栽培されているが、みつばは西日本一の出荷量を誇り、中部事業部(大分市、由布市)を中心に栽培されている(図1)。出荷量は年間約500トンで、FG規格
(注1)換算で約40万ケース、販売額は約3億2000万円(令和2年度)である。主に、九州、中国、関西、関東の市場に出荷している。
同事業部管内のみつば生産者により組織されているJAおおいた中部事業部みつば部会は、旧大分市農協時代の昭和51年に発足した。現在は、部会員8人が約6ヘクタール(ハウス36棟)の
圃場で栽培しており、主な生産地域は大分市内の上戸次、戸次、東陽、明治、高田、松岡、横見地区である。
(注1)野菜の鮮度を保持する袋(FG袋)の規格