産地の概要

 香川県は、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心に位置しています。県の南部には讃岐山脈が連なり、北部は讃岐平野が広がっており、ほとんどの河川は讃岐山脈に源を発し、北に向かって瀬戸内海に流れています。
 面積は1,876平方キロメートルと全国で最も小さいですが、県の面積に占める耕地面積の割合は18.2パーセントと高く、水田比率も80パーセントと高くなっています。
 本県の気候は、年間日照時間2,087時間、年間降水量1,129ミリ、年間の平均気温が15.7度と温暖小雨の瀬戸内海式気候です。
 農家1戸当たりの平均耕地面積は約70アールと狭く、米と野菜などの園芸作物や畜産などを組み合わせた複合経営、施設園芸などの集約的な経営が展開され、零細な経営規模を補うために生産性の高い農業が展開されています。
 野菜は、レタス、ブロッコリー、いちご、青ねぎ、ミニトマト、きゅうり、アスパラガス、なばな、たまねぎ、にんにく、金時にんじんなど、多様な品目が栽培され、販売金額は180億円(参考:米69億円、畜産104億円、果実29億円)となっており、農産物全体の販売額に占める野菜の割合は45パーセントを占めています(平成22年度実績)。

 産地栽培カレンダー

 香川県のレタスは、10月上旬から翌年の6月上旬にかけて出荷が行われます。作型的には、「年内穫りレタス」「年明け穫りレタス」「春穫りレタス」に分かれ、露地、べた掛け、トンネルの組合せによるマルチ栽培が行われています。

平成22年レタス作型

 生産・栽培上の特色

 香川県のレタスは、かぼちゃの前作として導入され、水稲との組合せで拡大し、特に、たばこからの転換で県内に広がりました。現在の輪作体系は、水稲、青ねぎ、スイートコーンなどとなっています。水稲と組み合わせることで連作障害の軽減につながり、50年にわたり産地が維持されています。
 品種は、サリナス系品種が中心で、近年、ビッグベイン病(葉脈が肥大して結球しなくなる病気)耐病性の導入も増加しています。
 省力化・機械化の取り組みは、生産者の高齢化とともに全国的にも早く、苗のプラグ育苗は、香川型プラグポットを開発し、個人育苗に導入するとともに、広域育苗センターと合わせ、育苗の省力化・分業化が進み、3割は購入苗となっています。
 次に、平成2年には全国に先駆けて、機械包装に取り組み、平成5年には700台の包装機を導入し、包装全体の8割が機械化され、初の1万ケース出荷農家が誕生しました。また、分業化で平成7年からJAによる包装・荷造りの支援にも取り組み、現在では5カ所で取り組まれ、大規模生産者の育成に貢献してきました。
 また、平成15年には県農業試験場の開発した簡易定植機を237台導入し、省力化・軽労働化を実現しました。
 栽培面では、肥料を統一して使用し、現在は、‘らりるれ’専用肥料として有機率5割以上のこだわりを持って栽培しています。また、農薬の適期防除を徹底し、防除回数は10回以内とおおむね半減しています。
 本年から、殺虫剤をプラグポットに潅注してヨトウムシ類の対策が楽になりました。また、ビッグベイン病対策は、耐病性品種の導入と定植後の殺菌剤の潅注で対応しています。

 出荷の工夫

 秋・春どりは、気温が低い早朝・夕方に、冬レタスは霜がとれた昼間に収穫し、風乾し、できるだけ出荷直前に包装します。出荷後は真空予冷を施し、トラックなどで輸送します。
 出荷規格は表2のようになっていますが、JAの支援では、簡素化規格を中心に秀品、良品の出荷となります。
 出荷先は、京浜60パーセント、京阪神15パーセント、中国17パーセント、四国5パーセント、その他3パーセントとなっています(平成21年産実績)。

レタスの収穫風景

表2 レタスの出荷規格

 販売戦略

 平成3年から、「らりるれレタス」として集荷を始め、平成5年には県下全域に広がり、以後、「らりるれレタス」としてブランド化を図ってきました。安全性、安定供給を基本に卸売市場などとの重点パートナー化で連携強化を図り、販売力を強化しています。ポリプロピレンの包装による出荷、業務用裸出荷、コンテナ出荷(自前コンテナ5万ケースを含み、全体の2割弱を占める)、鉄道コンテナでの出荷など、消費地オーダー適応型産地形成を図っています。契約的取引は、全体の24パーセント、加工・業務用取引は、全体の11パーセントとなっています(平成21年度実績)。
 また、10年以上にわたり、女性生産者による試食宣伝販売を実施してきました。消費拡大の一環として、レタスを使用した温野菜でのメニュー提案をしています。これまで、レタスとベーコンのスープ、レタスのキムチ鍋、レタスのしゃぶしゃぶ、レタスの酢みそあえなどを紹介してきました。

取引先によっていろいろなコンテナを使用する。

女性生産者による量販店での試食宣伝販売

 昨年、レタス栽培50周年を記念して、料理コンテストが開催されましたので最優秀作品を紹介します。

レタスうめぇ(梅)巻き(料理部門)
レタス入りみそあんの和風クレープ
(デザート部門)

 一言アピール

 野菜はいろいろな機能性を持っています。もっと機能性をアピールし、消費拡大を図りましょう。特に、レタスは生食中心であることから、その素材に含まれる栄養分を損なうことなく摂取することができます。主な栄養分は、β−カロテン、ビタミンC、E、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維です。
 生食だけでなく、温野菜でももっとレタスを食べましょう。

 お問い合わせ先

香川県農業協同組合 営農部 園芸課
〒761-8084
香川県高松市一宮町字刷塚1431番地1
TEL:087-818-4122 FAX:087-818-4123
http://www. kw-ja. or. jp/

ブランド品「らりるれレタス」

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