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産地紹介


青森県三沢市・六戸町
(ごぼう)

おいらせ農業協同組合 指導課
川村 良徳


1.産地概要
 JAおいらせは平成13年4月に三沢市・六戸町の2JAの合併により誕生しました。正組合員数は2,580人で稲作、畜産、とりわけ野菜の生産が盛んな地域です。

 当地方一帯における最も特徴的な気象は、夏期において偏東風(ヤマセ)と言われる冷たい風が太平洋から吹くことです。このヤマセにより、稲作では冷害に見舞われることが多いこともあり、天候に左右されにくい根菜類の栽培が盛んである。土質も、ローム質火山灰が堆積し、地表面より黒色の腐植に富む層が50cm程度で深いところでは1mに達し、礫等が含まれていないことも、ながいも,だいこん、ごぼう、にんじん、にんにくの産地を形成する要因になっています。

 ごぼうについては、当地のながいもの栽培の輪作体系のひとつとして栽培がさかんになりました。現在では、青森県全体がごぼうの作付面積・出荷量とも日本一となり、その中でも当JAは取り扱い量で青森県で一番の産地となりました。(平成16年度実績は栽培面積347ヘクタール、出荷量7,224トン、販売金額8億3,500万円。)




2.栽培概要
 品種は早春まき(4月中旬~5月上旬播種)については常豊、春まき(5月上旬~6月中旬播種)は柳川理想を主に栽培しています。収穫時期は、8月下旬からながいもの収穫が始まる11月中旬に収穫し、冷蔵庫に保管して2月中旬まで計画出荷されています。

 販売先は市場出荷を主にしていますが、減農薬・減化学肥料の特別栽培も約30ヘクタール契約栽培しています。

ごぼうの栽培カレンダー



ごぼう畑
ごぼう畑
 
 

 
収穫作業
 

3.出荷体制
 出荷は、10kgダンボールと4kgポリ袋の2種類で出荷します。以前は、規格板の太さで選別していましたが、量販店が本数を重視するようになったため、1本重量と本数で規格を分けるようになりました。また、ごぼうは地域で好みが違うためその地域が好む規格のごぼうを出荷しています。(関東はM以上の太さで、中京以西は2M以下の細物を中心に出荷)


ダンボール詰めされたごぼう


左を中京以西に、右を関東に出荷

 
 
★出荷規格(10kgダンボール)

 

4.販売戦略
 当地域は夏場が冷涼なため、農薬散布は少ないのですが、全品目に対して防除記録をつけて消費者が安心できるような体制をとっています。その中でもごぼうは、平成16年から、「全農安心システム」の認証を受け、第3者機関の厳格な検査を受けて消費者の「安全・安心」に対する要望に応えています。



1999.11.4放映「どっちの料理ショー」
五目釜飯の特選素材として

消費地での消費宣伝活動

 また、当地区のごぼうは風味が良くシャキシャキ感があり、市場評価も高く、テレビの料理番組等で数多く取り上げられ、マスコミを活用した宣伝も多く実施しています。

 また、生産者が消費地での対面販売を実施して消費者の声をじかに聞いたり、料理方法や保存方法を教えたりしています。そのことで、販売する側、買う側の気持ちを理解して販売戦略に生かそうとしています。

 ごぼうは、低カロリー、ヘルシー食品として人気が高くなっています。その中でも食物繊維を多く含むことで知られています。食物繊維は、便通腸内の発癌物質を吸着する作用があることから、発ガン物質の濃度を薄め、大腸がんの発生率を抑える作用があり、また便通を良くすることで腸内の発ガン物質の停滞時間を短くするメリットもあります。最近、食物繊維の中のリグニンに抗細菌作用があり、ガン細胞の発生を抑える作用がある事が分かってきました。その他、コレステロール等も排出してくれるので、動脈硬化予防の効果もあります。さらにガン・便秘・胃けいれん・口内炎・肌のトラブル・疲労回復などの効用があるといわれています。

 このようなごぼうの効用は、一般の人に十分浸透していないため、PRを積極的に行い、もっとたくさん食べてもらいたいと考えています。


一言アピール

 冷涼な気候が農薬散布を少なくした安心ごぼう。ごぼう独特の風味とシャキシャキ感が消費者に大好評。
 ぜひ食べてみてください。

問い合わせ先
〒033-01234
 青森県三沢市大字三沢字堀口16-7
TEL:0176-54-2211 FAX:0176-54-4470
おいらせ農業協同組合
URL:http://www.ja-oirase.or.jp
E-mail:soumu@ja-oirase.or.jp




今月の野菜
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