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産地紹介


ようてい農業協同組合 (北海道虻田郡倶知安町)

ようてい農業協同組合
営農事業本部 専任課長  辻 学


1.地域の概況

 

 
初夏のようていと開花期の馬鈴しょ畑(7月上旬)
 
 

 当JA管内は、北海道の主要都市、札幌市から車で1時間30分の距離にあり、当地域は、北海道南西部の後志支庁管内の中南部に位置しています。この位置の中に当JAのシンボルとなっているコニーデ型独立峰『羊蹄山』(別名:蝦夷富士1,898m)があり、それを囲むように田園が広がり、それぞれの地域から日本百名山である『羊蹄山』を望むことができます。気候は、一般的には春から夏にかけて温暖で晴天に恵まれる日が多いが、冬は北西の季節風を受け、降雪量は多く根雪が11月中旬から4月中旬に及び、特に羊蹄山麓地帯は、北海道でも屈指の豪雪地帯となっています。

 地域の農業は、稲作、畑作、野菜、畜産など幅広い生産が行われており、気候・土壌・風土条件に適合した多様な経営形態が形成されています。

 ようてい農業協同組合は、後志管内ようてい山麓より南西部に位置し、7町2村(寿都町・黒松内町・蘭越町・ニセコ町・真狩村・留寿都村・喜茂別町・京極町・倶知安町)からなり、平成9年3月に8JAの合併農協として誕生いたしました。

 当JAは倶知安町に本所があり、地域の中央に「ようてい山」がありそれを取り囲むように農地が広がっています。

 組合員戸数1,286戸、販売取扱高202億円(H15年度)になります。


JAようてい管内位置図

2.馬鈴しょの大産地

 当JAの農業生産の中で馬鈴しょは、昭和49年度に「羊蹄山麓」地域として野菜指定産地の指定を受け、以来精力的に生産振興を図った結果、今日、北海道の食用馬鈴しょの主産地として高い評価を受けるに至りました。販売事業202億円のうち、3分の1を占める馬鈴しょは、作付面積3,500ha、集荷量約80,000tの規模を誇りJAの大黒柱的存在です。





3.生産体制

 JA合併後、旧農協から引き継がれた生産組合活動を統一するため「ようてい農協食用馬鈴しょ生産組織連絡協議会」(会長:三宅幸彦 生産者数約900名)を平成9年3月に発足させ、「ようていブランド」早期確立に向け、品質の高位平準化、規格統一と生産振興を図ることを目的として活発な事業に取り組んできました。

 栽培講習会、品質基準、受入取扱基準、消費地市場調査等に係る会合は、年20回を超えるほどです。

 羊蹄山麓の生食用馬鈴しょは、味の良さで全国に名高く、JA合併後も8月盆前の早出し出荷に力を注ぎ、前倒し出荷による長期平準化で、道内最大の生食馬鈴しょ8万トンの計画出荷体制を築きました。京阪神などの量販店から「当てになる産地」として引っ張りだことなっております。


4.出荷体制

 この地域では、農協合併前から共同で集出荷をしていましたが、農協ごとに少しづつ規格が異なっていました。そこで、合併を機に、規格の統一を図るとともに、安全で安心な良品質馬鈴しょを安定供給するための広域共販体制と、「ようてい」ブランド確立のため、高性能選別機を導入した選別施設や、安定周年出荷体制を目指し貯蔵施設の整備を図ってきました。


馬鈴しょ集出荷選別貯蔵施設(選果場の箱詰の様子)



5.販売戦略・安全・安心の取り組み

 JAようていの多品目野菜の供給産地として、安全で安心な農産物の安定供給が生産者の責任・使命であることの認識を生産者全員が持ち、計画生産・流通・綿密なる販売戦略と定量・定品質による供給を更に確立する必要性があります。特に「生産履歴」の記帳は、農産物の生産・加工・流通情報を記録・保管・開示できる仕組みを構築する基礎となるものであることから、消費者や実需者の信頼を確保する事を目的に平成15年1月27日生産履歴記帳運動推進委員会設置を理事会決議されました。


生産履歴記帳運動推進委員会の会議の様子

 生産者は、生産履歴記帳の全組合員による取り組みで、日々防除、施肥など栽培暦に記載された基準を守って、安全に作物を栽培し収穫したことを証明し、更にJAでは、出荷前に農薬の残留検査を自主的に行い消費者に信頼される産地づくりに取り組んでいます。

 また、本年度より堆肥集約処理施設及び堆肥舎を整備し、地域内の有機質資源を有効活用するとともに循環(リサイクル)する機能を構築してまいります。その為に、堆肥投入が必要な圃場の土壌分析及び堆肥成分の分析を行い、土壌診断施肥設計に基づき堆肥が投入されるシステム化を進め、食用馬鈴しょの生産基地として、持続可能な循環型農業を進めてまいります。


前進馬鈴しょの収穫風景(8月上旬)

 現在、早生種「とうや」の収穫は終盤にはいり8月上旬より始まった前進栽培の「男しゃく」の収穫も最盛期を迎え、選果は日量5,000~15,000ケースを府県に向け出荷しております。


箱詰されたようてい産「男しゃくいも」

6.問い合わせ

  ようてい農業協同組合
   営農販売事業本部 営農推進課

  〒044-0011
  北海道虻田郡倶知安町南1条東2丁目

  TEL 0136-21-2315
  FAX 0136-21-2320



 

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