農林水産省生産局生産流通振興課流通加工対策室
農林水産省では、今夏の高温等による野菜価格の高騰を受け、大臣の指示の下、「野菜出荷安定対策本部」(本部長:篠原農林水産副大臣。以下「対策本部」という。)を設置し、野菜の安定供給に向けた対策について検討を進めてきました。
今般、「対策本部」の下部組織である野菜生産出荷安定連絡会議において、関係者から意見聴取をした結果、野菜価格の高騰による消費者の野菜離れが進んでいる中、秋冬野菜の本格出荷を前に、消費拡大に取り組むべきとの意見をいただきました。これらを踏まえて、農林水産省では、これから旬を迎える秋冬の野菜をおいしく食べていただくため、各種団体が行うイベント等で一般消費者の方々に対して野菜の消費拡大を呼びかけるとともに、各種団体が鍋料理を提案する「鍋ほか推進プロジェクト」をフード・アクション・ニッポンの季節プロジェクトとして12月から実施しています。
本稿では、12月上旬までに行われた秋冬野菜の消費拡大に関する取組をご紹介します。
全国のねぎの主要産地の関係者が深谷市に集まって、ねぎの消費拡大に向けた「全国ねぎサミット」を開催しました。1日目の開会セレモニーに、農林水産省から参事官が出席し、秋冬野菜の消費拡大を呼びかけました。
1. 主催:埼玉県深谷市、後援:農林水産省
2. 日時:平成22年11月20日?、21日?
3. 場所:深谷市総合体育館及び仙元山公園(埼玉県深谷市)
4. 内容:サミット参加各産地のねぎや特産物の販売、
各産地のねぎ紹介、埼玉県農業についての討論会等
秋冬野菜の美味しさ・栄養価を消費者に伝えることで、野菜消費に関する理解促進と消費拡大をはかることを目的に、全国農業協同組合連合会等が「秋冬野菜収穫祭」を実施しました。
当日のセレモニーでは、松木農林水産大臣政務官が来賓として挨拶し、来店した方々へ向けて秋冬野菜をおいしく、たくさん食べて頂くよう呼びかけを行いました。また、会場となった野菜売場にフード・アクション・ニッポンのポスターとチラシを設置し、野菜摂取による食料自給率向上について啓発を行いました。
1. 主催:株式会社三越、株式会社サン・グリーンズ、NPO法人青果物
健康推進協会、全国農業協同組合連合会、後援:農林水産省、
フード・アクション・ニッポン推進本部
2. 日時:平成22年12月9日(木)10:00~20:00
3. 場所:株式会社三越 銀座店(東京都中央区)
4. 催事内容:食生活ジャーナリスト岸朝子氏による秋冬野菜の栄養・効能
についてのお話と鍋を使ったレシピの紹介、紹介された鍋レシピの試食宣伝、
地元東京産野菜の生産者による販売促進等
松木農林水産大臣政務官による来賓挨拶
岸朝子さんによる秋冬野菜料理紹介
JAグループ茨城はくさい流通部会では、平成20年度から継続的に秋冬はくさいのPR配布を行っており、本年も東京都心及びつくば市において配布を実施しました。
当日は、はくさいと鍋料理のレシピ、フード・アクション・ニッポンのチラシ等を同封し、銀座へ買い物にきた主婦の方や、近隣の会社員の方へ部会員自らが手渡しし、秋冬はくさいをおいしく食べて頂くよう呼びかけました。
1. 主催:JAグループ茨城はくさい流通部会、JA全農茨城県本部
2. 日時:平成22年12月9日(木)
3. 場所及び時間:銀座数寄屋橋公園(東京都中央区)11:30~、
つくばエクスプレス秋葉原駅(東京都千代田区)17:00~、
つくばエクスプレスつくば駅(茨城県つくば市)17:00~
4. 配布内容:はくさい1/4カット、ドレッシング、レシピ等
銀座数寄屋橋公園でのはくさい配布
配布の様子
これらの各種イベントでの取組の他にも、フード・アクション・ニッポンのホームページでは、鍋料理の自給率や鍋料理レシピについて紹介を行っています。また、農林水産省の野菜出荷安定対策本部のホームページでは、全国各地の秋冬野菜に関するイベントをご紹介しており、野菜の生産・流通等に関わる関係者の秋冬野菜の消費拡大を図る運動の展開を図ることとしています。
(フード・アクション・ニッポンホームページ 「知ってる?お鍋の食料自給率」)
http://syokuryo.jp/special/vol3/jikyuritu.html
(農林水産省ホームページ 「秋冬野菜のイベント情報2010」)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_taisaku/event2010.html