ベジマチを活用して商談が成立したプロセスについて事例紹介します。
(1)実需者ベストフードカンパニーについて
ベストフードカンパニーは、東京都足立区皿沼に本社を置く卸売会社です。同区入谷の北足立市場内(足立営業所)と埼玉県川口市(埼玉営業所)に拠点をもち、飲食店や病院、福祉施設、教育機関などに業務用野菜を納品しています。創業は2007年で直売所のような形で始まった青果小売事業から拡大し、現在は、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の一都三県の飲食店などに、食材を毎日休みなく届けています。
(2)べジマチ活用の背景と商談プロセス
ベストフードカンパニーは、納品先からの納入要望を受け、キムチ加工用のはくさいの購入先を探していたところ、べジマチを見つけ、2026年2月に会員登録しました。はくさい以外の青果も新規購入先を探すべく登録していたところ、高知県でしょうがを生産している株式会社ゼンゼロ(以下「ゼンゼロ」という。)からベジマチ上でメッセージが届きました。その後、サンプル送付やメッセージによる詳細な商談を経て、わずか1ヵ月程で、しょうがの売買取引が成立しました(写真1)。
しょうがは、中国産を含めて9割を市場から調達していたものの、保育施設を筆頭に納品先から国産品の納入要望も多く、同社としては高知県産の高品質なものを生産者直送で調達できるという点が特に魅力的だったといいます。加えて、100グラムシュリンク包装という小分け形態への対応、小ロット発注への対応など、要望に対してゼンゼロが柔軟に対応してくれたことも成約の鍵となりました(写真2、3)。さらに、ベジマチのメッセージ機能を利用し、サンプル送付や営業担当者への引継ぎなど、ゼンゼロが迅速かつ丁寧に対応してくれたことが、信頼醸成につながりました。
ベストフードカンパニーは、扱う青果物の約9割を市場から調達していますが、担当者によると、ベジマチでの取引のように生産者から直接調達する場合は、市場を経由する場合に比べて調達時間が短いため鮮度が良く、卸売業者として自信を持って提供できることが強みになるといいます。引き続き、青果全般の取引相手を探すために、同社には積極的にべジマチを活用いただいています。
(3) 生産者ゼンゼロについて
ベストフードカンパニーと取引が成立した高知県のしょうが生産者であるゼンゼロは、2024年しょうがを生産して約14年目に法人化しました。設立間もない企業でありながら、長年培った高い生産技術から、高品質な高知県四万十産しょうがの生産、販売を行っています。長期保管用予冷庫を持ち、通年安定供給が可能なしょうがを全国に届けるべく、販路拡大の方法の一つとしてべジマチを活用し、ニーズに応える柔軟な対応方針により、積極的に商談を行っています。