当機構では、「野菜情報」への読者の皆様の評価を把握するとともに、「野菜情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しております。このほどその結果を取りまとめましたので、次の通り概要を紹介いたします
1.調査の概要
令和4年10~11月に「野菜情報」の全ての配布先に対して、調査票の郵送を行い、FAXまたはWEBのいずれかの方法で回答を得ました(アンケートの配布件数、回答数、回収率は下表の通り)。
2.結果の概要
(1)「野菜情報」への評価
「野菜情報」への評価(5段階)は、「満足」が35.0%、「ほぼ満足」が49.0%、「普通」が14.3%となりました。また、5段階評価の評点の平均値は4.2でした。
(2)情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど総合的な評価
よく見られている記事について、情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。
○誌面全般に関すること
●近年の野菜を取り巻く環境、トレンドが分かりやすい。
●生産者や関係者との打ち合わせの予備知識、理解を深める資料として最適である。また、旬の野菜の需給動向を知ることで来年の作付けに生かしている。
●社内共有や今後の仕入計画に反映している。
●記事の数および文字数(分量)ともに読みやすくて良い。
●文字のフォントも適度に大きく、図表、画像も多く、以前より読みやすくなっている。
●記事の内容が現状をよく捉えて掲載されており、参考になる。
●色も綺麗でさわやかな印象がある。特集や連載に興味がある。
●今月の野菜コーナーの需要動向のページは、日本地図に産地や収穫時期が記載されていて、子どもでも分かりやすく、食育にも活用できている。
●文章が多いのでやや読みにくい。
○図表や写真に関すること
●グラフや写真・挿絵など効果的に使われていて見やすい。
●データが豊富で、図表やグラフによって読者が理解しやすいように工夫されている。
●文字・グラフ・写真のバランスが良い。
○需給動向について
●東日本と西日本の情勢が分かりやすく掲載されているので重宝している。
●中央卸売市場の見学に来られる学生や市民に対し、青果物の流通のしくみや産地、産地リレーなどを説明する際の基本データとして活用している。
●年度末の年間品目・情勢報告書を作成する際に読み返している。
●野菜の値動きの再確認とその要因を改めて知ることができる。
●月ごとの需給動向は、品目別入荷量・価格の動向について概況が分かり易くまとまっており、特に参考になっている。
○調査・報告、海外情報などについて
●コロナの影響で海外へ行く機会が減り、情報収集として有用。また新人の教育、知識取得にも有益。
●研究論文などの執筆に際し、問題背景を知るにあたって非常に役立っている。
●海外も含めた産地情報について、自分たちでは取りきれない広範囲な情報が多い。
●商談に際し、プレゼン資料作成で大変参考にさせて頂いている(特に産地と加工業者のマッチング事例など)。
(3)今後掲載を希望する記事
今後、「野菜情報」に掲載してほしい記事について、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。
●露地品目に関する化学肥料の低減事例など。
●水田の転作による野菜生産振興。
●冷凍野菜およびミールキットなどの需要拡大分野の情報の充実。
●加工原料野菜の契約取引をなりわいとしているので加工・業務筋の動向の更なる充実。
●資源循環や未利用資源について。
●有機農産物に関する需給動向について。
●民間企業と農業経営者などの連携(植物生産工場、包装・冷凍技術、モーダルシフトなど)
●みどりの食料システム戦略取り組み事例。
●農産物流通のDX化の取り組み事例など。
●学校給食や量販店の取り組み事例。
●病・虫害などの発生、予防など。
●中国の産地動向。
●先進の生産技術情報やその主旨について。
●産地における栽培やブランディングの優良事例、販売戦略。
ご協力いただきました皆様方には改めて御礼申し上げます。
当機構では、アンケート調査の結果を踏まえ、より充実した情報提供に努めてまいります。
なお、「野菜情報」の記事のほか、統計情報や海外のトピックスについては、ホームページでも公表しておりますので、そちらも併せてご利用ください。
https://www.alic.go.jp/vegetable/index.html