１　“「野菜を食べよう」プロジェクト”とは

●暖冬により、例年より全国的に野菜の生育や収穫時期が早まり、野菜が安値となっています。一方で、１人当たりの野菜摂取量は280グラム程度と、摂取目標量（350グラム）にまだまだ達していません。

●このため、農林水産省では、暖冬の影響でお手頃価格となっている野菜の消費拡大を図る“「野菜を食べよう」プロジェクト”を始めました。

●（独）農畜産業振興機構（ＡＬＩＣ）でも、お手頃価格の野菜の産地や栄養素、おいしく食べられるおすすめレシピなどをご紹介し、プロジェクトを応援します。

●“「野菜を食べよう」プロジェクト”については、こちらからご覧いただけます。

ALIC　　https://www.alic.go.jp/content/001173976.pdf

農林水産省　https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

２　今、お手頃価格の野菜

（１）　だいこん

①　主な産地

冬のだいこんは、千葉県、鹿児島県、神奈川県などから出荷されます。

②　価　格

生育期間の気温が良好に推移したことから、太物が増加し、出荷数量が増加しているため、卸売市場価格が安値水準となっています。

③　栄養素・機能性成分

だいこんの辛味成分であるイソチオシアネート類は、がん予防効果が期待されます。

（２）　キャベツ

①　主な産地

冬のキャベツは、愛知県、千葉県、神奈川県などから出荷されます。

②　価　格

温暖な気候及び適度な降雨に伴い生育が順調で、大玉が増加し出荷数量が増加しているため、卸売市場価格が安値水準となっています。

③　栄養素・機能性成分

キャベツに含まれるビタミンＫは、骨の健康維持や止血に作用することが期待されます。

（３）はくさい

①　主な産地

冬のはくさいは、茨城県、愛知県、兵庫県などから出荷されます。

②　価　格

鍋物需要が鈍い中、生育期間が温暖な気候で推移したことから、生育が前進し、出荷数量が増加しているため、卸売市場価格が安値水準となっています。

③　栄養素・機能性成分

はくさいに含まれるカリウムは、むくみ予防や高血圧抑制効果が期待されます。

（４）レタス

①　主な産地

冬のレタスは、静岡県、兵庫県、香川県などから出荷されます。

②　価　格

生育期間が温暖な気候で推移したことから、生育が前進し、出荷数量が増加しているため、卸売市場価格が安値水準となっています。

③　栄養素・機能性成分

レタスは含まれるビタミンＢ１は、筋肉疲労の回復効果が期待されます。

（５）ばれいしょ

①　主な産地

ばれいしょは、北海道、長崎県、鹿児島県などから出荷されます。

②　価　格

収穫が終了している北海道産が豊作で、在庫数量が多いため、卸売市場価格が安値水準となっています。

③　栄養素・機能性成分

ばれいしょに含まれるビタミンＣは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用が期待されます。

３　参考情報　

ALICでは、野菜に関するさまざまな情報を公表しておりますので、ご利用ください。

●　野菜ブック（39品目の野菜の生産、特性などをコンパクトに紹介）

https://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000313.html

●　ベジシャス（野菜産地とおすすめレシピの紹介）

https://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000076.html

●　ベジ探（野菜に関するさまざまな情報を揃えたデータベース）

https://vegetan.alic.go.jp/

●　野菜の生育状況及び価格見通し（農林水産省　原則毎月更新されます）

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/index.html

●　ALIC公式facebook（お手頃価格の野菜をおいしく食べるレシピを紹介）

https://www.facebook.com/alicjapan/

●　野菜小売価格動向調査（毎月、主要都市の野菜小売価格（13品目）を調査し公表しています）

https://vegetan.alic.go.jp/kouri_cyousa.html