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機構から (野菜情報 2013年3月号)

平成24年度「野菜情報」に関するアンケート調査結果の概要

調査情報部


 当機構では、「野菜情報」への読者の皆様の評価を把握するとともに、「野菜情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しております。このほどその結果を取りまとめましたので、次のとおり概要を紹介いたします。アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。

1. 調査の概要

 平成24年10月に「野菜情報」の全ての配布先に対して、調査票の郵送・筆記方式により行いました(アンケートの送付数、回答数、回収率は下表のとおり)。

2. 結果の概要

(1)「野菜情報」への評価

 「野菜情報」への評価(5段階)は、「満足」が27%、「まあ満足」が56%、「普通」が16%、「やや不満」が1%となりました。
 また、5段階評価の平均値は4.1でした。

(2)情報の充実度、読み易さ、分かり易さなど総合的な評価

 よく見られている記事について、情報の充実度、読み易さ、分かり易さなど、ご記入頂いた122のご意見のうち、主なものを整理すると次のとおりでした。

○誌面全般に関すること

・今のままで構わない。各取引先等へも紹介しやすく、分かりやすいので良い。(流通業者、市場関係者)
・色や図、グラフ、写真の多様の他、記事の段組み等、読みやすい工夫がされている。(流通業者、市場関係者、学識者、行政、小売業、その他)
・全般の記事を短く、図表を多くしてほしい。(商社、行政、市場関係者、小売業)
・字が小さく、読みづらい時がある。(行政、市場関係者)
・グラフ(特に折れ線)が小さくて目が疲れる時がある。(行政、市場関係者)
・需給動向の表の文字を大きくしてほしい。明朝体フォントが見づらいと感じる。(市場関係者)
・文字が多いので、細かい情報は省くなど簡略化してほしい。(生産者、行政)
・全体的に圧縮して、冊子を薄くしてほしい。余白を少なくすれば良い。(市場関係者)
・写真の解像度を上げてほしい。(行政、市場関係者)

○需給動向について

・需給動向など普段自分ではまとめられないため、情報の整理ができる点が良い。一方、即時性は高くない。(生産者)
・需給動向の品目を増やしてほしい(さつまいも、小松菜、水菜など)。消費の動向もグラフで表してほしい。(種苗会社)
・直近の動向について、グラフの他に文章説明ができれば欲しい。(市場関係者)
・野菜の輸入動向について、輸入量が増減する原因、背景を記載してほしい。(行政)
・東京、大阪のみなので、他地域(市場)の情報もあれば全国的な情報が分かり、充実度は増す。(市場関係者、行政)
・気象概況については文字ではなく、図表の方が理解しやすい。(市場関係者)
・需給動向の部分にもっとページ数を設け、図表を大きくする等、国の主要な消費地の情報を分かりやすく伝えてほしい。(市場関係者)
・需給動向は平年並みとは±5%程度と推察するが、数値(過去5年平均102%)等が分かりやすい。(行政)

○今月の野菜、産地紹介、調査報告について

・「今月の野菜」は一つの野菜について詳しく説明してあり、とても分かりやすい。(行政)
・産地情報に関する記事を充実してほしい。優良産地のみではなく、苦労している点等があると良い。(行政)
・産地レポートは各人の農業への取り組み、思い入れ栽培状況が見えて面白い。(市場関係者)
・今月の野菜、産地紹介のコーナーをもっとコンパクトにするべき。(市場関係者)
・今月の野菜、産地紹介、野菜のいろいろは、複数の野菜に関して掲載してほしい。(生産者)
・調査報告については、もう少し記事を短く、分かりやすくしてほしい。(行政)

(3)今後掲載を希望する記事

 今後、「野菜情報」に掲載してほしい記事について、ご記入頂いた247のご意見から主なものを整理すると次のとおりでした。
・加工・業務用野菜の取り組み、契約取引等に関する国内優良事例。(行政、市場関係者、流通業者、学識者、研究機関)

・カット野菜のマーケット情報。加工野菜についての市場規模等の情報。(加工メーカー)
・国内の野菜生産事情、流通及び消費構造の変化及びそれに対する対策。(市場関係者)
・野菜加工技術、カット、冷凍、フリーズド、保管、保存方法の紹介。(流通関係者)
・新品種(バイオ、交配等)、栽培技術等の新技術に関する情報。(生産者、学識者、行政、その他)
・農外企業による生産・流通参入に関する情報等。(研究機関、その他)
・植物工場の詳しい情報。(学識者)
・葉物野菜の機械収穫体系等機械化に関する情報。(行政、農協)
・農業分野におけるIT関連の最新技術の紹介。(行政)
・最先端の技術ばかりでなく、開発から少し時間が経過し定着しつつあるもの。(生産者)
・野菜の6次産業化に取り組んでいる事例。(流通業者)
・ネット販売で成功している産地や法人の紹介、量販店のPBブランドに対応した産地の取り組み。(行政)
・直売所の紹介等、産地としてどのような販売方法を取っているか、変わった販売方法等。(農協)
・主要な輸入野菜の品種や品質について。(学識者)
・中国の野菜の輸出への取り組み等について。(市場関係者)
・具体的な輸出の方法や輸出のためのコスト。(学識者)
・品目ごとの出荷体制(国内産地の優良事例(コールドチェーン、周年供給品目の貯蔵技術等)。(市場関係者、流通業者、学識者)
・市場外流通の実態について。(市場関係者、流通業者)
・青果物の流通情報、特に末端情報、特色ある卸売市場情報。(市場関係者、流通業者)
・出荷団体や流通業者、小売等の野菜拡販に向けた取り組み事例等。(行政、市場関係者、流通業者)
・野菜の安全性への取り組み状況。(行政)
・野菜の消費動向について、内食・中食・外食需要の変化など。(市場関係者)
・年齢別、地域別、消費動向(品目、金額)。(市場関係者、流通業者)
・健康に良いとマスコミで報道された野菜のその前後の売上状況。(行政)
・中小産地の小規模生産者、地方市場の取り組みに関する記事。(行政、市場関係者、小売業)
・集落営農組織による野菜生産の優良事例。(研究機関)
・寒冷地における野菜及び山菜栽培の事例紹介。(行政)
・伝統野菜の復活と、地域おこしに関する取り組み事例の紹介。(行政)
・病害虫の発生予測と適切な防除情報、生産現場で起こった問題についての原因究明や対策等。(行政)
・未だに風評被害が続いている、特に福島県の産地情報。(市場関係者、流通業者)
・風評被害に関する店舗の意識調査(東北産の購入割合等)。(市場関係者、流通業者)
・「野菜のいろいろ」に外国においての食べ方の紹介。あまり目にする事のない野菜の紹介。(行政)
・環境保全型農業に関する事。経営指標に関する事。(行政)
・優良堆肥生産組合等の実例。(生産者)
・野菜の50℃洗浄法の安全性。(学識者)
・都市住民も見学でき、採りたてのおいしさも知る事もできる屋上菜園の紹介。(その他)
・今年の北海道実証試験(モーダルシフト等)のコスト削減情報。(研究機関)
・食農教育に関する事例。(学識者)
・指定14品目以外の消費、業務需要のデータ。(流通業者)
・農家と研究者の交流事情の紹介。(行政)
・野菜価格安定制度の情報(指定産地数など)、基金の発動状況。(学識者)
・需給に関する予測(1ヶ月、半年、年間など)。(農協、市場関係者)
・中国をはじめとする東南アジア(ベトナム、タイ、カンボジア、マレーシア等)農業事情。(生産者、市場関係者、食品メーカー)
・海外における野菜事情、話題の野菜、生産、需要の高い野菜(国別)料理法など。(流通業者、市場関係者)
・海外の加工業務用野菜の事情や流通等について(北米や欧州)。(行政)
・TPPによる野菜生産への影響。(行政、流通業者)
・海外の消費地における日本産青果物の需給情報等。(商社)
・海外の産地情報の充実や特定野菜の需給情報の追加。(行政)
・日本を含めた諸外国の残留農薬の検査体制。(行政)
・海外の採種関連の記事。(市場関係者、流通業者、研究機関)

(4)その他のご意見・ご要望

・分野(市場、外食、コンビニ、加工工場)ごとの現状と今後の展望のような特集を組んでほしい。(小売業者)
・各号で少し大きなテーマ(6次産業、植物工場など)の単発の情報でなく、特集を月またぎでいいから掲載してほしい。(行政)
・例えばトマトの需給動向を深く掘り下げ、世界のトマト(生産量、青果と加工利用率ほか)から日本のトマト(青果と加工利用率とその種類、輸入割合と利用法)を一括してグラフ・図・データで確認できる特集があったら、野菜利用促進のために有意義だと思う。(研究機関)
・加工業務用野菜の全国的な対応が強化される中、例えばカット業者の実情をシリーズ化する等、特集が組めないか(産地情報を主にすると、カット野菜の他、他の用途について情報を得る事ができるものの、毎月ランダムな情報となりがち)。(研究機関)
・東日本大震災に伴う東京電力原子力発電所事故により風評被害払拭のため、努力している者の記事や検査状況の特集等はいかがか。(市場関係者)


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