調査情報部
当機構では、「野菜情報」への読者の皆様の評価を把握するとともに、「野菜情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しております。このほどその結果を取りまとめましたので、次のとおり概要をご紹介いたします。アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。
平成22年10月に「野菜情報」の全ての配布先に対して、調査票の郵送・筆記方式により行いました(アンケートの送付数、回答数、回収率は下表のとおり)。
「野菜情報」への評価(5段階)は、「満足」が34%、「まあ満足」が46%、「普通」が17%となりました。
また、5段階評価の平均値は4.2でした。
よく見られている記事・統計やその利用方法について、ご記入頂いた454件の意見から主なものを整理すると次のとおりでした。
・国内の需給動向や関連市場の情報などを参考に社内での営業会議で参考にしている。(流通業者・市場関係者)
・青果物の消費・販売動向を分析する際の基礎資料の一つとして用いている。(生産出荷団体(経済連等農協、生産法人、県法人))
・産地紹介や調査報告の情報を生産者や取引先との商談時に、現場の最新情報として活用している。(商社)
・需給動向や産地紹介の記事を試験研究の参考資料として用いている。(試験研究機関)
・「今月の野菜」や「情報コーナー」で紹介されている野菜の効能や作型栽培方法は、生産者などの関係者から情報収集を行う際知識になるので活用している。(行政)
・他産地の動向を把握するため参考としている。(行政)
・産地に関する情報を中心に研究で引用参考文献として使っている。(学識者(教育機関))
・需給動向はトレンドや数年間の同時期比較などが、役立っている。調査報告や情報コーナーは、知識や教え方について、役立っている。(その他)
今後、「野菜情報」に掲載してほしい記事について、ご記入頂いた356件の意見から主なものを整理すると次のとおりでした。
・末端の消費状況について主要野菜別にさまざまな角度から係数を用いて説明してほしい。(生産者、商社、流通業者・市場関係者、学識者、行政、その他)
・放射性物質検査に関する産地の取り組み。(生産者、商社、流通業者・市場関係者、小売業者、学識者、行政)
・生産資料費(燃油料)高騰に対する各産地の取り組み事例。高齢化などにより縮小していく産地が多い中、規模拡大をしている産地の取り組み事例。(生産者、流通業者・市場関係者、種苗会社)
・6次産業化の取り組みの紹介や産地直売所における優良事例など(生産者、流通業者・市場関係者、試験研究機関、行政)
・中国産の青果物の生産動向などを産地カレンダー式で表示してもらえたら、非常にわかりやすく、各担当にも有効利用できる。(生産者、商社、流通業者・市場関係者、試験研究、行政)
・全国の産地の中で特にGAPなど安全管理対策を積極的に取りくんでいる産地の紹介や経済成長著しい中国を中心とした新興国での野菜の生産動向に関する記事を載せて欲しい(流通業者)
・FTAやTPPが国産野菜に対する影響の分析など。(生産者、商社、流通業者・市場関係者、行政、その他)
・契約取引、加工、業務用に関する産地の取り組み。(生産者、種苗会社、流通業者・市場関係者、試験研究機関、行政)
・加工業務用の野菜に関する情報、特に利用別の野菜の規格、品質に関する情報。(生産者、種苗会社、流通業者・市場関係者、試験研究機関、行政)
・オランダなどの海外の優れた養液栽培技術の紹介など利点になることを多く載せてほしい。(生産者、流通業者・市場関係者、行政)
・速報でかまわないが、各産地の作付状況や動向を載せてほしい。(生産者、種苗会社、流通業者・市場関係者、試験研究機関、行政、その他)
・全般に記事を短く図表を多くしてほしい。(流通業者・市場関係者、栄養士・調理関係、その他)
・全体的に見やすくしてほしい。(字のサイズ、スペースなど)(生産者、行政)
・図表は十分ですが、出典をできるだけ明記してほしいです。(独自調査の場合も、文中だけでなく、図表にも。)(試験研究機関)
・新しい情報をより早く伝えてほしい。(流通業者・市場関係者、行政)