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『関東農政局 夏野菜セミナー』の概要

野菜需給部 需給推進課


 平成23年8月1日から9月2日の間、関東農政局「消費者の部屋」(さいたま新都心合同庁舎内)において、「知って得する!~野菜・くだもの・お茶の働き~」と題した特別展示会が開催された。8月31日の「やさいの日」には、『夏野菜の機能性とおいしく食べるヒント』と題した夏野菜セミナーが開催され、シニア野菜ソムリエでもある需給推進課・課長補佐吉田由美が講演を行った。
 セミナーでは、野菜の機能性、夏野菜の魅力、夏野菜の原産地、野菜の色を生かすメニュー提案などを含めた講演を行うとともに、夏野菜を実際に使用した料理の実演紹介も行った。
 会場には、立ち見を含む50名を超える方々が来場し、資料を片手にメモを取りながら、講演に耳を傾けていた。

【講演の概要】

 1983年に野菜に関する知識を広めることを目的に制定された「や(8)さ(3)い(1)の日」である8月31日に、関東農政局「消費者の部屋」特別展示の一環としてセミナーが開催された。
 当日は関東農政局園芸特産課の唐澤課長のご挨拶に引き続き、「野菜の機能性」「夏野菜の魅力」「夏野菜の原産地」「野菜の色を生かすメニュー提案」などを内容としたセミナーが以下のとおり行われた。

真剣に耳を傾ける来場者

○野菜の機能性

 最近、「八大栄養素」という言葉を耳にすることがある。広く一般に知られている三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)に加え、人にとって必要不可欠なミネラル・ビタミン・水・食物繊維などの栄養素を加えたものが七大栄養素、さらに、フィトケミカルを加えたのが「八大栄養素」である。
 フィトケミカルは植物が厳しい環境や紫外線から身を守るために体内で作り出した物質(二次代謝物)であり、抗菌作用、発がん抑制、老化防止など様々な効能が知られており、「野菜の機能性」に大きく関わっている。フィトケミカルの具体例としては抗菌作用を持つカテキン、紫の色素であるアントシアニン、赤い色素のリコピンなどが有名である。
 今秋は残暑が厳しいと気象庁からの発表があったが、そんなときこそ野菜の魅力を最大限に生かすことが重要で、夏野菜に含まれるビタミンCの美白効果やビタミンB1の疲労回復効果、さらに、みょうがやしそといった薬味も上手に使うことで食欲増進につなげてほしい。

○夏野菜の原産地

 会場内には土物は冷蔵庫に入れずに保管するといった野菜の保存方法に関する展示も行われ、夏野菜のなかでもなすは気温の高いインドが原産となるので冷蔵庫に入れると種が黒ずむといった低温障害が発生することがある。トマトは赤くなってから冷蔵庫に入れるなど温度管理に気を付けることが必要である。

○野菜の色を生かすメニュー提案

 また、野菜の特徴としてカラフルな色素があげられる。なかでも緑黄色野菜と淡色野菜といった区分について、再認識していただくとともに献立を考える際には5色(赤、黄、緑、白、黒)を意識して、たくさんの色を組み合わせて食べることで様々な栄養を取ることが出来る。

○文化としての野菜

 『秋ナスは嫁に食わすな』『トマトが赤くなると医者が青くなる』などの野菜に関することわざの意味や背景、さらに英語圏での言いまわしなどを紹介した。

○野菜レシピの実演紹介

 野菜レシピの実演紹介では、『トマトのそうめんつゆ』と『大豆とにんじんのラペ』の2種類を紹介した。包丁も使わず、加熱不要の節電レシピということに加え、にんじんのカロテンは脂溶性なので油と一緒に調理してほしいなど、野菜に含まれる栄養を最大限生かせるようなポイントの説明も行った。

夏野菜を利用した調理方法の実演

講演後の質問風景

熱心にメモを取る質問者

【講演参加者の声】

 参加者からは、家庭で料理を作る主婦の立場から「夏野菜の持つ栄養や野菜の色の違いについてなど知らないことがわかり、色々勉強になった。」「今年の節電ムードの中でも家で簡単に出来るレシピがあり、早速作ってみようと思った。」、また、健康面を気遣う立場から「最近、夏バテ気味だったので、夏野菜と薬味を食べて夏バテ解消に役立てたい。」などの反応があるとともに、講演終了後も展示ブースにおいて「野菜の食べ合わせ、特に相性の悪い組み合わせはありますか。」などの熱心な質問をする方が多かった。

【おわりに】

 セミナーの反響やブースでのやりとりを通じて、既に広く行き渡っていると思われる情報であっても視点を変えて説明すると熱心に聴いていただけることやそもそも消費者の皆さんが野菜に関する様々な情報を求めておられることを痛感したところである。
 当課は、生産・加工・流通・消費の各分野で野菜に関係する団体の代表者が一堂に会し、野菜の需給状況や価格に関する情報を共有するとともに、野菜の消費拡大にも取り組んでいる野菜需給協議会の事務局を担当しているが、今後ともこのような場をとらえて消費者の皆さんへの直接的な情報発信に努めていきたいと考えている。

※ 野菜需給協議会では、本セミナーの講師を務めた吉田由美が中心となって野菜産地の「物語・魅力・不思議」を野菜ソムリエの視点で発掘し、 1人分にこだわった旬の野菜レシピとともにご紹介する「ベジシャス」を毎月刊行しております。

「ベジシャス」URL:http://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000076.html


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