野菜は生活に欠かせない食料品ですが、天候による豊作、不作の差が激しく、保存もききません。当機構は、野菜が豊作になりすぎて価格が低落した際に生産者の方に補給金を交付する業務(野菜価格安定制度)を行っています。この制度は昭和41年の創設以来40年余りを経て、その間、野菜の生産、流通、消費をめぐる状況は大きく変化しました。こうしたことから、野菜価格安定制度の利用状況、つまりこの制度が野菜の安定供給を通じて生産者、消費者の方のお役に立っているか、について検証しました。
また、野菜には市場に出荷されるもののほか、生産者が加工業者などの大口の買い手と価格や数量などを取り決めて出荷するものがあります(契約取引)。このように契約取引される野菜についての補てん事業もありますが利用が進んでおらず、取引の実態もこれまで必ずしも明らかではありませんでした。こうしたことから、当機構において実態調査を実施しました。
この本は、こうした調査をもとにした分析結果を、産地の状況や生産者、実需者の方のお話などの実例を紹介しながら平易に記述しています。
野菜の生産、流通に携わる方、学生の方はもちろん、野菜に興味をお持ちの方に広くお勧めしたい1冊です。
定価:2,310円(税込)
詳細は、農林統計出版株式会社
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