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第11回 野菜需給協議会の概要

野菜需給部需給推進課


 独立行政法人農畜産業振興機構は、平成22年11月11日に第11回野菜需給協議会(座長:中村靖彦東京農業大学客員教授)を開催した。
 本協議会では、直近の夏秋野菜の需給や価格の実情に関する報告の後、今後出荷が本格化する秋冬野菜の需給や価格の見通しなどの情報の提供と意見交換、さらに、料理研究家から単身者でも簡単に野菜をたくさん食べられる調理法の紹介がされた。
 主な議事の概要は以下のとおり。

【22年産夏秋野菜の需給・価格の状況】

 今年の夏は全国的に記録的な猛暑となり、見通しの対象とした6品目(キャベツ、たまねぎ、はくさい、だいこん、にんじん、レタス)すべてにおいて、7月から10月の期間を通じて入荷量の減少と価格の高騰が見られ、特に9月下旬から10月中旬にかけては高い水準で価格が推移した旨説明。

【この夏の気象および今後の見通し】

 気象予報会社より、今夏はラニーニャ現象の影響で全国的に気温が高く、特に北日本および東日本では観測史上最も暑い夏となったと報告。
 この冬については、全般的に暖冬傾向だが、ラニーニャ現象の継続から偏西風が蛇行して大陸からの冷たい空気が日本付近で南下しやすく、特に12月は冬型の気圧配置が強まりやすく、急激な冷え込みをもたらす可能性がある。また、昨年から今年の春にかけて気温の変動の原因となった北極振動については、長期予報が難しいので気象庁の警戒情報に注意する必要を提起。

【22年産秋冬野菜の需給・価格の見通し】

 野菜需給価格・情報委員会の座長でもある藤島委員から、資料3-2「22年産秋冬野菜の需給・価格の見通し(概要)」により、今後の見通しのまとめを以下のとおり説明。

(冬キャベツ)

 作付面積は全体的に前年をやや上回る。生育状況は干ばつの影響で序盤の定植が遅れたものの、生育は総じて順調。出荷量は、千葉、神奈川が当面平年を下回るが、12月には回復する見込み。価格は、前年を下回って推移するが、愛知が本格化する2、3月以降一段の低下の可能性もある。

(たまねぎ)

 作付面積は前年並だが、産地(北海道)の天候不順により平年以上のロスが多く、歩留りが低下し、出荷量は少なかった前年をさらに下回る見込み。米国を中心に輸入(生鮮もの)が増える可能性があるが、価格に与える影響は軽微と見られる。価格は品薄を反映し、高値が継続する見込み。

(秋冬だいこん)

 作付面積は神奈川、千葉で微減。生育は概ね順調になりつつなり、12月以降は平年並。期間トータルでの出荷量は、前年をやや上回り、特に2、3月は千葉を中心に前年を大きく上回る見込み。価格は昨年並のキログラム当たり60~80円程度で安く推移し、千葉から前年を上回る出荷量が見込まれる2、3月にはさらに前年を下回る水準となる可能性もある。

(冬にんじん)

 作付面積は前年を下回る。生育については、猛暑の影響を受け、千葉では7日~10日、愛知では1週間以上遅れている。玉太りが悪く、12月初旬は、M・S中心、下旬にはL・2L級も出てくる見込み。ただし、年明け以降も出荷量は平年より1、2割少ない見込み。価格は、12月中旬までは前年を1割程度上回って推移し、上位等級が出回る12月下旬には更なる上げもありうる。年明けに、生育が遅れた分が集中し、若干の下げの可能性はあるものの、徳島産が出荷される3月までは高値で推移する見込み。

(秋冬はくさい)

 作付面積は愛知が1割減少しており、主要3県では微減。生育状況は干ばつの影響で序盤の定植遅れがあったものの現在概ね順調。価格は国産キムチ需要など加工需要が強く堅調に推移。12月には、寒波による鍋需要の増加も見込まれることから一段上げの可能性もありうる。

(冬レタス)

 作付面積は主要4県でほぼ前年並。生育状況は序盤の定植が遅れたものの、現状は総じて順調。価格は、平年並で推移するとみられるが、レタスは低温の影響を受けやすいため12月に寒波が来れば供給も減って価格が上昇することもありうる。

(これらの今後の見通しは、11月4日の野菜需給価格・情報委員会での議論をもとに作成したものであり、気象条件等が平年並みで推移することを前提としている。)

【野菜の消費拡大等について】

 野菜の消費拡大について、各団体の取り組みについて報告。
 料理研究家の川上すみよ氏から冬の消費拡大の提案として、冬野菜を手軽にたくさん食べられる調理方法とレシピを説明。
 その後、事務局より、協議会会員の情報共有および消費者への情報提供を目的に野菜需給協議会ホームページの新コンテンツを提案し了承された。主として野菜の摂取量の少ない若年層や独身者、単身者をターゲットに野菜が食べたくなるような旬の野菜情報をわかりやすく伝え、野菜を購入する際に参考にしてもらえるような内容を想定。
 また、協議会会員・機構役職員を対象とし平成22年7月28日に開催した第2回野菜セミナーの概要報告と平成22年11月30日に予定された第3回野菜セミナーについて事務局から報告。

【議事の中で出された主な意見】

 ○今後も今年の夏のような気象変動が予測されるので、それを前提としたさまざまな
  対策が必要ではないか。
 ○野菜が高いから購入量を減らすということのないよう、高い野菜の「機能性」を
  代替する別の野菜を紹介するなどの情報発信をお願いしたい。
 ○野菜を無駄のないようにうまく使う方法について考えるいいチャンスなので
  皆で知恵を出し合ってやっていくことが重要。
 ○野菜の出荷が少ないときのためにもっと国産の冷凍野菜を増やすべきではないか。

 次回の開催については春野菜を対象に3月頃を予定。

なお、配付資料及び議事概要は当機構のホームページ(http://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000039.html)に掲載しておりますのでご参照ください。
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