野菜需給部需給推進課
夏の猛暑により野菜の生育が遅れ、価格が高騰していることを踏まえ、平成22年10月8日に農林水産省に「野菜出荷安定対策本部」が設置されました。
平成22年10月15日に開催された第1回会合において野菜需給協議会の会員に野菜の価格高騰に対する意見を聴取するよう指示を受け、独立行政法人農畜産業振興機構では平成22年10月19日に「野菜需給協議会幹事会」を開催し、幹事のご意見をお聞きし対策本部に報告しました。
各幹事からのご意見は次のとおりです。
会議の様子
○ 「原因と現状と見通し」の3点セットで野菜の状況を伝えてもらうことによって、安心感をもっていけるので情報提供は大切。
○ 産地の切り替わりがうまくいっていないことが報道によって正確に伝わったと感じているので的確な情報提供を継続してほしい。
○ 冷静な報道が多い中で、価格高騰をあおるようなメディアの取り上げ方もあった。
○ 確かに価格は高かったが、小分け販売など小売店の工夫で買いやすい面もあった。
○ 出荷の前倒しや規格外の出荷の効果は一時的なもので継続性はなく、数量的にも限界がある。
○ 今後も天候異常が発生すると考えられるので、産地も分散化できないかと感じている。
○ 特にたまねぎ、ばれいしょに関しては2年連続して北海道が不作だったので、来年に向けて安定供給に努めていただきたい。
○ 契約出荷を安定的に行うための方策が必要ではないか。
○ 家庭での調理技術が落ちている面もあるので、各自の料理の能力を上げていく工夫も必要。
○ 暑さに強い品種の開発研究が必要ではないか。
○ 気象予測技術を向上させ、長期的な予測ができるような方策を関係方面に要請してほしい。
○ 安全・安心をアピールするためには、国産野菜も検査体制を強化していく必要がある。
○ 不足時に備えて、だぶつくほど大量に生産してほしいと消費者は思っていないので、皆で協力して長期的な戦略を考えていく必要がある。
資料、その他の詳細につきましては、下記サイトをご覧下さい。
『野菜需給協議会へようこそ』
http://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000039.html