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平成22年度第2回野菜セミナーの概要について
~『植物工場の野菜』~

財団法人社会開発研究センター理事 高辻正基氏と 株式会社九州屋住田野菜工房 阿部恒夫氏の講演概要

野菜需給部需給推進課


 平成22年7月28日に財団法人社会開発研究センター理事の高辻正基氏と株式会社九州屋住田野菜工房の阿部恒夫氏をお招きして野菜セミナーを開催しました。
 「野菜需給協議会」の会員の皆様にもご参加いただき、活発な議論が交わされました。また、講演後、植物工場産野菜の試食を行い、好評を得ました。

 はじめに、30年来植物工場の研究に携わっている高辻氏より「植物工場の現状と将来」と題して、植物工場の歴史的な側面から太陽光利用型と完全制御型について御説明いただきました。
 また、消費者の皆さんが一番気になっている「植物工場野菜の栄養価や安全性」をはじめ、「店産店消」の店舗用のミニプラントに関しては国内だけでなく韓国の事例も紹介されました。
 今後の課題としては、植物工場産野菜の機能性や安全性といったアピールする点を明確にし、スーパー以外の販路の開発、魅力的な統一マークの作成や認証基準(無農薬、低細菌数など)の策定により認知度を高めることに加え、一般野菜の代替としてだけでなく、高級食材として特徴を生かした新しいメニュー提案するとともにマーケティングシステムを確立していくことが必要だと説明されました。

 続いて阿部氏からは、住田野菜工房を事例に「なぜ、八百屋である九州屋が植物工場へ参入したのか」という話にはじまり、実際の栽培方法や栽培の様子、LEDの色調による植物の成長の違いなど、技術面から経営面まで幅広く具体的なお話をいただきました。

 参加者からは、「初めて聞く話が多く新鮮だった」「資料に多数の写真があり、具体的なイメージがわいた」「コストやデータなど植物工場の経営実態がわかった」といった意見が寄せられ、植物工場に向く野菜は何か、流通・小売段階で商品の品質保持の為に工夫していることはなにかなど、活発な質疑応答が交わされました。

 農林水産省や経済産業省の補助事業のメニューに加えられたことや民間の取り組みなどで注目を集めている植物工場に関しては、投資額が大きく回収に時間がかかるなど問題点もありますが、新しい農業の動きとして今後も動向を注目したいと思います。

 次回以降も野菜需給協議会会員の皆様のご意見を踏まえ、野菜に関する新しい動きや現場の生の声をご紹介してまいりたいと思います。
 また、野菜需給協議会では専用のサイトを開設し、これまでの協議会や野菜セミナーの資料を公表しております。
 下記URLよりアクセスいただき、ご活用いただければ幸いです。

○野菜需給協議会 専用サイト
 <URL> http://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000039.html

高辻正基氏プロフィール
 1962年に東京大学工学部応用物理学科卒業後、日立製作所へ入社。
 中央研究所主任研究員、基礎研究所研究主幹をへて1988年から東海大学非常勤教授。その後、国立大学などの講師・教授を歴任された後、2009年より(財)社会開発研究センター理事、植物工場・農商工専門委員会委員長に就任されております。

阿部恒夫氏プロフェール
(株)九州屋顧問として住田野菜工房の事業に携わり「消費者に求められる野菜」の生産・研究開発から現場の指導まで植物工場に関する業務に幅広く携わっています。


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