調査情報部 情報課
当機構では、「野菜情報」への読者の皆様の評価を把握するとともに、「野菜情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しております。このほどその結果を取りまとめましたので、次のとおり概要をご紹介いたします。アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。
1 調査の概要
平成20年9月に「野菜情報」の全ての配布先に対して、調査票の郵送・筆記方式により行いました(アンケートの送付数、回答数、回収率は下表のとおり)。
2 結果の概要
(1)「野菜情報」への評価
「野菜情報」への評価(5段階)は、「満足」が34%、「まあ満足」が47%、「普通」が20%となりました。また、5段階評価の平均値は4.2ポイントでした。
(2)記事や統計の利用方法
よく見られている記事・統計の利用方法
について、主なご意見を整理すると次のとおりでした。
○ 主なご意見
・ 中央卸売市場における入荷量・価格の動向等の気象概況や品目別動向等については、要因分析に活用。(行政)
・ 今月の野菜はとり挙げられた野菜の産地、品種、機能性、調理方法、保存方法など野菜そのものについての理解を深める。(行政)
・ 調査報告の事例や産地紹介の事例などを、産地振興のための参考に使用。(生産出荷団体)
・ 需給動向、国内外の流通情報から、新しい取引先の模索に使用。(生産出荷団体)
・ 産地育成のための販路拡大の参考としているほか、農家指導の参考に使用。
(生産出荷団体)
・ 全体に広く知識が持てる記事が多く、生産出荷から消費までの取引の参考に使用。(流通業者)
・ 産地紹介、調査報告の事例等を参考にして、新たな取引や取引方法の模索に使用。(流通業者)
・ 生産農家の巡回指導時に情報を伝えることで大変喜ばれている。(生産出荷団体)
・ 児童生徒の指導資料作成の参考に使用。(学校栄養士)
(3)今後掲載を希望する記事
今後、「野菜情報」に掲載してほしい記事について、主なご意見を整理した結果は次のとおりでした。
○ 主なご意見
・ 加工・業務用野菜産地の取り組み。特に、市場出荷中心であった産地がどのようにして加工・業務用向けに意識改革したか。加工・業務用といった市場出荷以外の販路を見いだした産地の紹介など。(行政、生産出荷団体)
・ 中国における野菜の生産動向および輸出入の動向。(行政、生産出荷団体)
・ 燃油、肥料、運送費などのコストの上昇に対する産地の対策や工夫などの取り組み状況。(行政、生産出荷団体)
・ 消費者や実需者が求めている野菜のニーズなど。(生産出荷団体、マスコミ)
・ 野菜行政の動向。国や有識者の見解など。(生産出荷団体、実需者)
・ 食の安全・安心について、行政、出荷団体、生産者、実需者などの取り組み事例。
(学校栄養士、マスコミ)
・ 地産・地消、食育、産直、都市と農村の交流、担い手育成など市場や地域の活性化につながる記事。(生産出荷団体、流通業者、大学)
・ 自信をもって野菜作りに取り組んでいる生産者の生の声。(流通業者、マスコミ)
・ 優良産地、がんばっている産地、成功している産地、オリジナリティのある産地の取り組み。(行政、消費者団体)
・ 国産農産物の輸出に取り組んでいる産地などの紹介。(実需者)
・ 温暖化の影響による作型や産地の変化などの記事。(流通業者、関係団体)
・ コラム的にソフトな記事があってもよいのではないか。(種苗会社)
(4)その他のご意見・ご要望
・ これからも先進的な取り組みなど新しい情報を掲載して頂けることを期待している。(行政、生産出荷団体)
・ 野菜情報誌は少なく大変貴重です。ぜひ永続して欲しい。(種苗会社、実需者)
・ 野菜産地も高齢化に伴い、産地の弱体化が進むと思いますが、優良産地の事例の記事を載せていただきたい。(生産出荷団体、関係団体)