野菜需給部 需給推進課
独立行政法人農畜産業振興機構は、11月11日に第5回野菜需給協議会(座長:中村靖彦東京農業大学客員教授)を開催いたしました。
当機構が事務局となって2度目の開催となる「第5回野菜需給協議会」では、本年の夏秋野菜の需給・価格状況の報告を行うとともに、今後出荷が本格的に始まる秋冬野菜の需給・価格情報及び関係団体がそれぞれ取り組んでいる消費拡大等の活動について説明・報告を行い、意見交換が行われました。概要は次のとおりです。
独立行政法人農畜産業振興機構は、11月11日に第5回野菜需給協議会(座長:中村靖彦東京農業大学客員教授)を開催いたしました。
当機構が事務局となって2度目の開催となる「第5回野菜需給協議会」では、本年の夏秋野菜の需給・価格状況の報告を行うとともに、今後出荷が本格的に始まる秋冬野菜の需給・価格情報及び関係団体がそれぞれ取り組んでいる消費拡大等の活動について説明・報告を行い、意見交換が行われました。概要は次のとおりです。
【20年産夏秋野菜の状況について】
事務局から、10月に当機構で開催した第2回野菜需給・価格情報委員会(以下「情報委員会」という。)での議論を踏まえた20年産夏秋キャベツ及び夏秋レタスの需給・価格動向及び実績についての説明を行いました。
続いて、7月30日に夏だいこんをはじめとする夏野菜の卸売価格の下落、9月9日に夏秋キャベツ等の卸売価格の下落により開催した野菜需給協議会幹事会について報告を行いました。また、全国農業協同組合連合会から、20年産夏秋野菜の緊急需給調整の実施状況について説明がありました。
これらを踏まえて、座長から、協議会及び幹事会の開催や詳細な情報公開により、「国民に対する説明責任」が果たされてきており、今後とも努力していくことが重要であるとの認識が示されました。
【20年産秋冬野菜の生産・出荷状況について】
事務局からは、平成20年8月から10月の東京都中央卸売市場における卸売価格の推移などの説明および情報委員会において議論された秋冬野菜の需給・価格の見通し(総じて生育は良好であり、需要が伸びない状況が続くことが予想され、価格も安値基調)の説明を行いました。
また、秋冬野菜の主産地である生産出荷団体(全農本部、愛知県経済連、全農千葉県本部、全農茨城県本部、香川県農協)からは、降雨などの影響で一部野菜の定植に遅れが見られたがその後の生育は概ね順調との報告がありました。
【野菜の消費拡大への取り組みについて】
農林水産省、全国農業協同組合連合会及び関係団体(NPO青果物健康推進協会)、事務局から、野菜の消費拡大の取り組みについて説明があり、農林水産省からは「鍋ほか推進プロジェクト」に野菜需給協議会の参加の要請があり、了承されました。
また、野菜の消費に関する専門的な分析として、情報委員会で石橋専門委員(中央農業総合研究センター上席研究員)より提出された、家計調査をもとにした、年齢階層別・男女別等の生鮮野菜消費動向の分析結果の紹介がありました。
【その他】
農林水産省から、7月から開催している「今後の野菜政策に関する検討会」の検討状況の説明があり、食の安全・安心志向の高まりから、加工・業務用向けの国産野菜のニーズが高まっていることを踏まえ、加工・業務用野菜の生産・流通対策の方向については、緊急的にとりまとめた旨の報告がありました。
その他、会員より、昨年、鍋のレシピやのぼりを作成してスーパー等関係者に配布したところ、鍋野菜合計の売上げが前年比130%だったこと、顧客の反応も良かったことなどの成果の報告がありました。
次回の開催については春野菜を対象に来年3月頃の予定です。
なお、配付資料及び議事概要は当機構のホームページ(http://vegetable.alic.go.jp/jukyu.htm) に掲載しておりますのでご参照ください。