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〈東海の野菜フェア2008〉 ~加工・業務用野菜産地と実需者・消費者との交流会の概要について~

野菜業務部 契約取引推進課



 当機構は、9月20日(土)、名古屋市中区栄のナディアパーク・アトリウムにおいて「東海の野菜フェア2008」を農林水産省東海農政局と共同で開催しました。

 これまで、流通や中食・外食などの実需者向けに東京と大阪で交流会を開催してきましたが、今回は、同時開催のシンポジウム「私たちの食料の未来in愛知」に合わせて実需者と消費者を対象に「“東海の野菜”の魅力を再発見」というテーマで実施しました。

 岐阜県、愛知県、三重県の東海3県から10団体が出展し、会場では出展者と実需者との商談が活発に行われ、商談の成立も見られました。

 また、商業施設内の会場ということもあり、当日は、学生から家族連れ、また、シンポジウムを聴講した方々など多くの人が訪れ、出展者に加工・業務用野菜の現状や野菜産地の状況、地産地消について話を聞いていました。


【出 展 者】

1.全農岐阜県本部
2.愛知県経済連
3.全農三重県本部/三重県庁
4.岐阜県庁
5.愛知県庁
6.農事組合法人 忍の里
7.有機農業推進協議会
8.青果物健康推進協会
9.野菜茶業研究所
10.東海農政局





東海3県の生産者等10団体が出展

東海地方の新鮮な地場野菜を展示



【出展者コーナーの展示から】
  新品種や各県の伝統野菜、おすすめ野菜を展示しました。

 出荷団体のコーナーでは、全農岐阜県本部のブースで「ぎふクリーン農業」により生産された野菜とトマトジュース、愛知県経済連のブースでしその葉を使ったジュースをそれぞれ試飲用に提供し、来場者は新鮮なジュースを味わいながら出展者と交流を深めていました。

 全農三重県本部のブースでは、これからが出荷のピークを迎える「なばな」や「たけのこの加工品」などを展示し、食べ方などをPRしました。

 各県のコーナーでは伝統野菜を紹介しました。

 岐阜県ではいんげんの一種「あきしまささげ」や「高原山椒」など珍しい野菜を紹介し、多くの方が足を止めて説明に聞き入っていました。


東海3県の生産者団体のブースが並ぶ



珍しい飛騨・美濃伝統野菜が並ぶ

あいちの伝統野菜を紹介

 愛知県のブースでは伝統野菜35種をパネルで紹介するほか、「宮重みやじまだいこん」や「八名丸やなまるさといも」などの模型がならび、来場者が興味深そうに見入っていました。

 青果物健康推進協会のブースには若い人から年配の方まで20代~70代の方が多数訪れました。食事バランスシートに基づいたチェックシートを使った診断を受け、“野菜をもう少し増やして”というベジフルティーチャーのアドバイスに熱心に耳を傾けていました。


ベジフルティーチャーによる食事アドバイス

 野菜茶業研究所では花粉症をやわらげる効果が期待できる「べにふうき茶」やなすの新品種「あのみのり」、調理用トマト「にたきこま」が展示されました。

 新品種開発の話や品種の特徴、茶葉からできたベビーパウダーなどの新商品情報など、普段、なかなか聞くことができない研究者の話を熱心に聞く姿が見られました。

 当機構のブースでは“1日に野菜をどのくらい食べたらいいのか”を実際に自分の目で確認してもらうため「350g分の野菜」を展示するとともに、キャベツ、トマト、なす、ほうれんそうなどを計量するコーナーを設置しました。

 野菜の自給率の展示コーナーでは、特に若い世代から、“こんなに自給率が低いことに驚いた”との感想の声がありました。



野菜茶業研究所の「べにふうき茶」
に殺到する来場者

“1日に食べたい野菜の分量=350g”を展示

【さいごに】
  今回、東海地域では初めての実需者・消費者向けのイベントでしたが、天候にも恵まれ700~800名の来場があり、出展者からは「今回のように消費者に直接地元の野菜がPRできたことは大変よかった」、「実需者との交流会とは違った観点で出展する意義は大きい」との意見がありました。

 東海地域の野菜や産地の状況について消費者がこのイベントを通じて再認識し、今後の野菜の消費拡大につながることを期待します。

 なお、加工・業務用野菜産地と実需者との交流会については、今後、10月30日(木)に大阪市の「マイドームおおさか」、11月18日(火)に東京都港区の「都立産業貿易センター」において開催を予定しています。




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