野菜需給部 需給推進課
8月下旬以降、果菜類は天候不順等の影響により入荷量が減少し価格は上昇しましたが、キャベツは入荷量の増加等により価格が著しく下がり、市場隔離の実施が懸念される状況となったため、独立行政法人農畜産業振興機構(以下「機構」)は、急遽9月9日に野菜需給協議会幹事会(座長:中村靖彦東京農業大学客員教授)を開催しました。その概要は以下のとおりです。
機構は、最近の野菜の需給・価格動向について、果菜類は8月下旬以降の天候不順等の影響により入荷量が減少し価格が上昇しているが、キャベツについては入荷量の増加等により、価格が低下傾向となっていることを報告しました。
生産者団体からは、8月上旬に実施された夏だいこんの緊急需給調整については、ホクレンおよび全農青森県本部の合計で298トン実施され、うち、22トンについて加工用販売や福祉施設への寄付等の有効利用が図られたことが報告されました。
また、前回の幹事会(7月30日)以降の野菜の消費拡大の取り組みとして、「やさいの日」を中心としたイベント等について、生産者団体、農林水産省および事務局(機構)から報告しました。
このような消費拡大の取り組みにもかかわらず、キャベツの価格が低迷し、農業資材価格の上昇の中で来年度の再生産への影響も懸念されることから、野菜需給協議会の構成会員は、それぞれの特色を活かして、それぞれのルートで、野菜の需給動向等の周知や優れた機能のPRなどを行うことにより野菜の消費拡大を強力に推進していくことを確認しました(別紙参照)。
なお、今回で2回目の開催となった野菜需給協議会幹事会について、幹事会は、需給情報の周知や消費拡大対策の協議の場としての役割に加え、産地等の生産出荷団体が需給状況や消費拡大への取り組みを関係者に説明し理解を得る場としての役割があることを共通認識として確認し、緊急時には可能な限り開催することとなりました。
1 野菜需給協議会の会員は、それぞれの立場で野菜の消費拡大に取り組んできたところです。特に、生産者としては、8月31日の「野菜の日」のイベント等を強力に展開してきたところです。
2 しかし、キャベツなどの夏野菜は、出荷量の増加等により卸売価格が低下傾向となり、農業資材価格の上昇など経営環境の悪化とあいまって来年度以降の再生産への悪影響も憂慮される事態となっています。
3 このような状況を踏まえ、野菜需給協議会の構成会員は、それぞれの特色を活かし、野菜の需給動向等の周知や優れた機能のPRなどにより、暑さが一段落したこの時期、野菜の消費拡大活動を更に強力に推進することとします。
JAグループでは、「やさいの日」(8月31日)にかけて、全県一斉に取り組みを実施しました(全農主催、機構後援)。
ア.内容
(ア)街頭およびイベント会場等におけるチラシ等の配布
(ア)量販店等における消費拡大・販売促進の取り組み
イ.取組みの概要 別紙のとおり
ア.シンポジウム開催
イ.産地アピール
ウ.チラシ配布
エ.量販店での調理実演