野菜業務第一部
本年産の冬もの野菜の生育状況は、当初、干ばつと冷え込みにより生育が遅れ気味に推移してきましたが、その後適度な降雨と気温により生育が回復し、全般的には品質も良く概ね平年並みの価格で推移してきました。しかし、その後、年末・年始を過ぎて“冬レタス”、“冬キャベツ”、“秋冬だいこん”、“秋冬はくさい”など一部の品目については消費が鈍く、販売不振が続いていることから、卸売市場の取引価格が平年価格を大きく下回る水準となってきています。生産者にとっては大変厳しい状況を迎えています。このため、1月11日、野菜需給調整協議会(野菜が豊作となり価格が大幅に低迷した際にやむを得ず行われている土壌還元を極力少なくするために取り組む組織。「もったいない」パンフレット参照http://vegetan.vegenet.jp/mottainai.html)事務局(農林水産省園芸課)から改めて冬もの野菜の情報提供と消費拡大の協力要請がありました。
また、農林水産省では、“秋冬野菜”の消費拡大について、「暖房をほどほどにして鍋料理で暖まろう」をテーマに取り組むことを発表(12月21日:報道発表資料http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/engei/071221.html)しました。これは、11月13日に開催された第3回の協議会において、「原油高なので暖房はほどほどにして鍋料理で身体の中から暖めるというPRをしたらどうか」等の意見が出されたことを踏まえ「暖房をほどほどにして鍋料理で暖まろう」、「暖房ほどほど、お鍋でほかほか」をキャッチフレーズに消費拡大に取り組むこととされたところです。
これからまだまだ冬の寒い季節がつづきます。旬の冬もの野菜は厳しい寒さで甘みやうま味が増しています。値段も手頃、品質も良い今年の冬もの野菜を温かい鍋料理でいかがでしょうか。鍋物ならお好みのいろんな材料、いろんな味付けが可能です。野菜をたっぷり入れて、家族団らんでひとつの鍋をつつきあい、みんなで身体の中から暖まりませんか。
冬もの野菜の消費拡大に皆様のご協力をよろしくお願いします。
前月号(2008年1月号)でも紹介しましたが、旬の冬もの野菜を沢山食べるにはお鍋が一番ですね。
いくつかお鍋のレシピを掲載してみますのでご参考にしてください。
野菜は他のものに変えたり、加えたりして色々な種類の野菜を楽しんでみてください。