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機構から
東京都中央卸売市場における入荷量・価格および輸入の動向
調査情報部 調査情報第二課
(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成19年1月)
1月は全国的に気温が平年を上回り、01年~02年以来5シーズンぶりの暖かさとなった。特に仙台や神戸では観測開始以来最高の気温となった。また、降水量は北日本や東日本太平洋側では上旬に多かったが、この時期の野菜の主産地である西日本では日照時間も平年並みとなり12月に引き続き野菜の生育が進んだ。
1月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、入荷量が12.1万トン、前年比107.6%と潤沢であり、価格は209円/kg、前年比81.0%となった。
価格をみると、昨年は悪天候による生育不良と降雪にともなう輸送の混乱で入荷が減少し高値だったこともあって、前年と比べると全面的に安値となった。
品目別にみるとほうれんそう、キャベツ、レタスなどの葉物の生育が順調で出荷増から価格は軟調であった。西南暖地主産の果菜類は重油高から作付けを減らしているなかで、出荷が前進化して安値が続いていたトマトが中旬以降、品薄となり値が上がった。宮崎県・高知県産のピーマンも好天により年内に出荷が集中したことから、1月は入荷減となり堅調に推移した。
宮崎県、千葉県主産のきゅうりは前月に引き続き出回り量が少なく高値で推移したが、ここにきて出荷が回復したことなどから下旬にかけ落ち着きを取り戻した。一方、暖冬により鍋物需要が減少しているうえに、生育が順調なことから、だいこん、はくさい、ねぎを中心に価格が伸び悩んだ。にんじんは千葉県などの関東に産地が移行した11月から出荷量が増え軟調に推移した。ばれいしょ、たまねぎは入荷量、価格ともに平年並みで推移した。
東京都中央卸売市場速報の動向(1月速報・一部抜粋)
注:平年比は過去5カ年平均との比較
(2)輸入動向(平成18年12月 速報値)
平成18年12月の野菜輸入量は、前年同期比93%の230,869トンとなった。
生鮮野菜では、今秋以降の好天で国産野菜の価格が低迷したことから、ブロッコリーが対前年同期比52%の2,449トン、キャベツが同33%の970トン、結球レタスが同54%の180トン、にんじんが同81%の3,384トンとなった。たまねぎは主力の中国の減産や米国の不作の影響で同63%の18,643トンとなった。一方、冬至向けにメキシコからの輸入が増加したかぼちゃが同131%の18,157トン、国産の出回りが少ないさといもが同177%の3,110トンと増加したが、生鮮野菜全体では、対前年同期比82%の74,720トンと減少した。また、平成18年の年間の生鮮野菜の輸入量は秋以降の国産野菜の安値の影響もあり、対前年86%の96万トンとなり、平成17年の111万トンを大きく下回った。
冷凍野菜では、昨年台風等の影響で少なかったほうれんそう等が、対前年同期比213%(中国:同290%、ベトナム:同73%、台湾:同157%)の2,818トンとなり、スイートコーンが同106%(アメリカ:同106%、ニュージーランド:同97%、タイ:同137%)の3,591トン、えだまめが同102%(中国:同107%、台湾:同85%、タイ:同135%)の3,955トンと増加した。一方、ばれいしょが同97%(アメリカ:同101%、カナダ:同68%、中国:同130%)の27,508トン、6月に残留農薬違反が見つかったえんどうは、同91%(中国:同135%、ニュージーランド:同71%、アメリカ:同74%)の1,097トンと減少したが、冷凍野菜全体では、対前年同期比100%の73,284トンとなった。
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