調査情報部 調査情報第二課
(2)輸入動向(平成18年8月 速報値)
平成18年8月の野菜輸入量は、前年同期比104%の228,221トンとなった。
生鮮野菜では、春からの天候不順の影響で国内産の価格が上昇したことから、にんじん及びかぶが対前年同期比165%の11,804トン、ねぎが対前年同期比152%の7,894トン、キャベツ等あぶらな属が対前年同期比130%の1,282トン、結球レタスが対前年同期比210%の382トンと増加とした。一方、ポジティブリスト制度の施行に伴い7月28日に中国産で基準値を超える残留農薬が検出されたしいたけは、対前年同期比59%の284トン、6月に同違反が見つかったえんどうは、対前年同期比88%の547トン、また主力の米国産が不作のブロッコリーは対前年同期比84%の4,814トンと減少したが、生鮮野菜全体では、対前年同期比109%の69,669トンとなり、昨年より増加した。
冷凍野菜では、ばれいしょが、対前年同期比103%(アメリカ:同97%、カナダ:同128 %、中国:同142%)の25,753トンとなり、2005年8月以降13か月連続して対前年を上回っている。また、いちごが対前年同期比107%(中国:同112%:アメリカ:同91%、チリ:同210%)の2,703トンと増加した。一方、えんどうは、対前年同期比88%(中国:同70%、ニュージーランド:同114%、アメリカ:同107%)の1,359トン、また、6月にベトナム産で基準値を超える残留農薬が検出されたほうれんそう等は、対前年同期比91%(中国:同102%、ベトナム:同38%、台湾:同305%)の2,154トンと減少したこともあり、冷凍野菜全体では、対前年同期比100%の77,155トンとなった。