[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ

機構から


東京都中央卸売市場における入荷量・価格および輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成18年6月)
 6月は曇天の日が多く南西諸島および北日本の日照時間は記録的な短さであった。気温は全国的に前半が低め、後半は高め傾向であった。降水量は北陸地方で平年比45%という記録的な少雨だった一方で沖縄、九州地方では梅雨前線が停滞した影響で上中旬の降水量は平年の2倍以上を記録した。

 6月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、入荷量が13.6万トン、前年比96.3%、価格が223円/kg、前年比125.7%となり、堅調で推移した。

 品目別の価格動向は、はくさいは長野県産が天候不順で生育遅れと加工向け需要で品薄感が高まり価格は安値だった前年と比べ207%となった。キャベツ類は主力の千葉県に続く群馬県産が出遅れたため価格は堅調で推移した。ピーマンは高値で推移していたうえに、高知県から茨城県への切り替わり時期と重なったため高値で取引された。なすは冬春の主産地・高知県産が終盤で入荷が漸減しているうえに、群馬県および栃木県など後続産地の天候不順で収量が前年比77%と少なかったこともあり高値で推移した。にんじんは千葉県が品質不良で減少傾向、後続の青森県産が雨の影響で収穫が遅れて産地リレーがうまくいかず、品薄高が続き平年比153%となった。トマトも日照不足から入荷量が減少し平年比123%と高値で推移した。

 一方、長野県主産のレタス類は安値だった昨年に比べると高いものの、気温の上昇から生育が回復し、平年並みの価格水準であった。たまねぎ、ばれいしょについても数量、価格ともに平年並みの水準であった。

東京都中央卸売市場の入荷量と価格(6月速報・一部抜粋)
注:平年比は過去5カ年平均(加重平均)との比較



(2)輸入動向(平成18年5月 速報値)
 平成18年5月の野菜輸入量は、前年同期比102%の244,275トンとなった。
 生鮮野菜では、前年国産が低温による生育遅れのため輸入が多かったキャベツ等あぶらな属が対前年同期比48%の3,429トンとなり、かぼちゃは、主力のニュージーランド産が天候不順で不作になったことから、対前年同期比47%の5,910トンとなった。一方、ねぎが対前年同期比113%の4,872トンとなり、ごぼうは、同118%の3,741トンとなった。ねぎは、前月まで対前年比を下回っていたが、ポジティブリスト制度の施行を前に輸入が増え、ごぼうは、国産が品薄で高値だったこともあり、安値で輸入量が少なかった前年を上回った。生鮮野菜全体では、対前年同期比84%の72,459トンとなり、昨年より減少した。

 冷凍野菜では、いんげん豆等が、対前年同期比156%(中国:同168%、タイ:同120%、アメリカ:同123%)の3,320トンとなり、さといもは、国内産の不作から対前年同期比148%(中国:同147%)、ブロッコリ-等は、対前年同期比140%(中国:同157%、エクアドル:同111%、メキシコ:同96%)で2,562トンとなった。また、ほうれんそう等は、73%(中国:同133%、ベトナム:同59%、台湾:同17%)の1,293トンとなり、冷凍野菜全体では、対前年同期比123%の82,474トンと増加した。



元のページへ戻る


このページのトップへ